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我が家にも、介護を要する両親がいます。 身につまされつつ手に取り、読みました。 アルツハイマー型認知障害は、本当に刻々親の人格を 破壊していきます。 どんどん別モノになっていく母を見ながら、病気と 理解しつつもやはり自分自身の心も壊れそうになって しまうのに、美江さんはスバラシイ!!と、思いました。 最後まで、お父様を愛し理解しようとしていて、なんて 幸せなお父様だったのだろう・・・と、思います。 最期に、正気に戻られたお父様との会話に思わず 泣かされてしまいました。 「 I'll send you home,because it's raining 」 「 Don't worry 」 「 Thank you for coming 」 こんなに優しい父娘の言葉があるだろうか?と、思いました。 最期の会話が、戻って来たお父様との会話で本当に 良かった・・・と、思いました。
本のタイトルに他人事ではないものを感じつつ、 しょせん人手もお金もある芸能人の美談介護話かもと 半信半疑で購入しました。が、全然違った。 ユーモアあるからりとした文体で、お父さんとのひとひとつの エピソードに寄せる笑いや怒りや悲しみややりきれなさが 綴られています。 私の父は昨年あたりから、山口さんの本でいえば 「第3章とまどいの日々」あたり。 私も妹も独身で、母と三人で不安になったり覚悟を決めたりの 状況です。自分の老後の前に親の介護があったんだと 山口さんの本で実感しました。 芸能人の山口さんがここまで赤裸々に認知症でこわれていく お父さんのことを、親戚や経済の状態までを書いたと思います。 お父さんのことを思う一方で、(あとどれくらい5年?10年?)と 考えてしまう気持ち。 「うちもそう」「私もそう」と思うこともたくさんあって 涙がぼろぼろ止まりませんでした。泣きたい時は何度も同じページを めくって泣きました。 それから山口ブラザーズ〜山口さんのお父さんとお兄さんの熱い絆にも 泣かされました。
簡潔でユーモアのある文章でいっきに読みました。 文体には、筆者のさばさばとした性格がうかがえます。 でも、お父様の心の奥底や、裏側を読み取ろうとする感受性に共感しました。 いわゆるボケの状態で、人は何を思うのか。 夜、ふと我に返り恐怖に慄くのではないか。 筆者のお父様の最後の言葉、「今日は来てくれてありがとう」には、 すべて理解している親心がこめられているのではないか… わが身、わが肉親に置き換えてみるとその切なさはまさに身を切るほどです。 ただ一人の肉親として、父を介護すると決めたときに山積する「やらなくてはいけないこと」とを整理し、 自分のできることをきちんと把握して対処する姿勢は今後のお手本になります。 やみくもに突っ走っても共倒れになってしまう。。。 とても他人事とは思えませんでした。 日ごろからの親戚と近所づきあいが、いざというときいかに大切か。。。 ともすると疎んじてしまうことを大事にすることが人には大切なんですね。 いま引きこもっている若い人が親の介護に直面したとき、社会はどんな受け入れ態勢をとっているか。 おそらくはもっと深刻なケースになるのではないかと思います。 日本はこれからどんどん高齢化し、だれかれかまわず、親の介護という大きな問題がのしかかってきます。 そして、自らが介護が必要になったとき…暗澹たる想いです。 それでなくとも独身者や定職のない若者が多い昨今、いざというときどう動けるか、 普段から模索していくことが自分の未来のためにも大切なことといまさらながら思いました。 それにしても、筆者の叔父様とお父様の「山口ブラザーズ」には泣かされました。 80歳過ぎても尚、熱い男である叔父様には、いつまでもお元気でと祈らずにはにいられません。
お洒落でマナーに厳しく、それでいて茶目っ気のある父親が、徐々にその人格を失っていく…。 母親を亡くしてから、父一人娘一人、それぞれを尊重する形で暮らしていた父娘を襲った 「アルツハイマー」という病。これはどの家庭にも起こり得ることかもしれない。いったいそのときの覚悟が、どれほど私たちには出来ているだろうかと、改めて考えさせられました。 すばらしいと思うのは、著者の山口さんが、もともとは実務能力が高かったプライドの高い父親の気持ちを傷つけないように、なんとかして介護を続けていこうとするその姿勢です。 思い通りの人生を送ることがどれぼど難しいことか、という以上に、思い通りの最期を迎えることがいかに難しいことか、考えずにはいられません。