漠然と考えていることが明確化できます
この本で、僕が一番気に入ったのは、「感情のコントロール」の振り幅
というところでした。アムロ・レイなどの主人公は、なぜ気が弱いのか
を理論づけて語っている様は、自分の経験にひきつけても、かなり好ま
しいと思っているストーリー展開なので、ちょっと驚きでした。
アニメ等でストーリーができているのはまだよいのですが、ドキュメン
タリーや報道という分野で、この本にある思想を利用されるとちょっと
危険なのかなとも感じました。これらの手法を解釈した上で、自分も気持ちよく仕事をしていけるよう
にしていきたいなと思いました。また、新しいものなどは既になく、ズ
ラしていくことを考えていき、「分析を体系化し、代入の仕方」を身に
つけられるよう実践していきたいと思いました
タイトル負け
著者は元シナリオライターで、そのテクニックをTV通販に応用して成功を収めた人物とのこと。現在はシナリオマーケターであるという。
正直言って、本書はやや期待はずれだった。
「マインドコントロールマーケティング」という、なにやら仰々しいタイトルに期待が膨らんでいる方は、注意してほしい。中身は新しいマーケティング理論と呼ぶまでには至っておらず、タイトルのインパクトほどの驚きはなかったからだ。
まず全体的にみてトピックごとの掘り下げが不十分で、どうしても読後に消化不良感が残ってしまう。また著者が幅広い知識をもっているのは判るのだが、その知識を有機的に結びつけ、整理するところまではいっていない気がする。
なにより最大の弱点は、他業界に応用した具体事例がまったくないこと。あくまで一業界からの事例紹介という形にとどまっているのだ。 しかし2時間ドラマの構成テクニックなど、シナリオライティングについての解説はさすがに興味深い。
だから、マーケティング本をある程度読み込んでおり、変わった情報に触れてマーケティング脳を活性化させたいという読者には役立つ可能性もある。(その場合、情報量が少ないためコストパフォーマンスはやや低めか。)
単なる娯楽本として読むならば、オススメだ。
著者がコンサルタント(マーケターか)としてキャリアを積み、具体的事例を俎上に乗せて論じられるようになったとき、「シナリオ技術」は「マーケティング理論」に化けるだろう。今後それを期待したい。
余談。タイトル負けしているという意味では、著者自身がこの本のなかで説く「振り幅のテクニック」に逆襲された感がある。