「絶望に効く薬」を読んでから探してました。
電気の要らない家電製品について書かれてる本です。
表紙右下の、細長い金属製のハコらしきもの、これが非電化冷蔵庫ですね。なんかねー、イイ話が載ってるんですよ。
モンゴルの人は放牧で羊を飼って暮らしてるんですが、夏はお肉の痛みが激しいから冷蔵庫が欲しかったそうなんです。とはいえ、、、冷蔵庫は高い(→恐らく発電所も高い、送電システムももっと高いっ!)
著者の藤村さんは、モンゴルの人がこの冷蔵庫を作り、羊二頭と交換するシステムを作っちゃったらしい。権利もフリーで公開してしまってるし、思わず「は?」とか思考停止してしまう/□。であった。
「少し不便だけど愉しい」というのがコピーみたいなんですけど、たのしいっていいですね。電気要らんのだよ。設置できるのは空気が澄んでる屋外が望ましいみたいです。夜空(つまり宇宙!)からの輻射をゼロにして冷やしますって、書かれてることはシンプルだけど、その発想が「ああ、いいなぁー」とかファジーな理解度でほのぼのする/□。だった。
発明家でもある藤村さんの発想は、非電化冷暖房、非電化除湿、とまぁ、驚くことしきり。解説には簡単な図示があって、物凄い簡単な理屈で作られてる。うへー。
でも非電化掃除機の写真で「ホウキとチリトリ」があったのは笑いました。その次のページでホンモノの非電化掃除機がありましたけど。
ひとつの回答
以前「エコカーは未来を救うか(三崎浩士氏著)」を読んだのですが、
原発はおろか太陽電池・風力発電・燃料電池にもそれほど明るい未来は
ないというものでした。この本は、前述の投げかけに対する一つの回答であると思いました。
タイトルの「愉しい」の通り、実際ほほえましいとさえ感じます。
無論、単にほほえましいのではなく、きちんと実用性が確保されている
事は言うまでもありません。
特に電気を使わない冷蔵庫のアイデアには感心しました。
多少手間がかかったり、不便になったりするかも知れませんが、
不便=不幸ではありませんよね?
家を建てるなら、この本にあるような家も悪くないなと思いました。
発想のネタぎっしり!
洗濯機、冷蔵庫、掃除機、時計・・・
著者は、電化されているのが当たり前のこれらの機械を、あえて電気を使わない機構で試作しており、いくつかは商品化されている。 詳しくは省略するが、これらの商品は、熱力学や物性物理を踏まえた上でつくられていることが、元来物理学の素養がない私にも十分に理解できるものばかりである(だから、著者は断じてマッド・サイエンティストではない)。
その意味で、この本は、単に電気を使わない商品を集めて紹介した本ではなく、著者の発明した非電化製品をネタにした一種の発想本であるともいえる。
著者がラジオに出演したのを偶然聞いていたことがあるが、「モンゴルで非電化冷蔵庫を実用化するプロジェクトに参加している。特許はモンゴルに譲渡するので地元で製品化して欲しい。モンゴルでは冷蔵庫がヒツジ2匹分以下の値段でないと普及は厳しい」等と言っていた点が非常に印象的であった(筆者の性格と問題意識の在処が非常によく分かる発言)。
それにしても、昔の非電化製品は、今の電化製品と違い非常に成熟しており、それでいて少しおしゃれなデザインのものが多い。本書の最初にはこれらの写真が多数収録されているのもうれしい。