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オープンソースじゃなきゃ駄目 (イデア教養文庫 01)

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オープンソースじゃなきゃ駄目 (イデア教養文庫 01)の商品レビュー

4.0 オープンソースへの招待、というより決起文。著者の熱い思いが伝わってきます
私はシステム開発とは縁遠いところにいる人間ですが、本書を読んで大変刺激を受けました。なぜなら、本書にはオープンソースの技術というより、考え方というか思想を中心に語られているからです。特に私は第3部の「オープンソースを育てなさい……」にガツンとやられました。(ちなみに本書は三部構成になっています)。第3部の冒頭の文章を引用させてもらいます。

(引用開始)オープンソースと言うときに、単にLinux等のオープンソースを上手に利用することだけを考える方も多いでしょう。しかし、それでは不十分です。オープンソースという言葉を、「オープンソースとして公開する」とか、「公開型でシステム開発をする」と言う意味に使いたいのです。オープンソースを作り出そうとして、初めて「オープンソース」していると言えるのです。(引用終わり)

だれかのものをうまく利用しようというのではなく、自らが主体となって行動し、発信していくことを著者は呼びかけています。まさしく、これが「オープンソース」の本質であり、「オープンソースする」という主体的行動が「オープンソース」なんだと私には伝わってきました。ある意味、本書はオープンソースの解説書・啓蒙書というより、決起文といえるかもしれません。

「おれが・おれが」「これは自分が考えたもの」と後生大事に抱え込むのではなく、オープンしてたくさんの人と情報を共有しながら、一緒によりよいものを創っていく。著者の熱い思いに触発されました。ぜひ、異分野の方にも手にとってもらいたい本です。
4.0 オープンソースの可能性を感じます
読みやすい文章で一気に読みました。
著者が今までのシステム担当者としての体験を通じて何故オープンソースでなきゃ駄目なのかが読み取れます。
著者が指摘するようにシステム担当者であれば以下のことを経験される方は多くいるのだろうと思います。
ホストコンピュータに依存していた時の開発コストの多さと囲い込まれてしまう実態。パッケージソフトを利用すればカスタマイズが発生し費用をこちら側が負担するにもかかわらず著作権はベンダーのもの、おまけにビジネスモデルやアイディアが吸い上げられてしまう。委託開発したシステムの保守を頼むと外注で作らせたそのソフト会社の倒産や担当者の退職で保守は思うに任せず、挙句に作り直しを余儀なくされてしまう。
こんな理不尽さを何とか克服したいという思いがオープンソース化の背景にあったのだろうと思います。
インターネットが普及してその技術を社内システムに利用したりしてWEBコンピューティングが主役の座につきましたがこれらは多くのオープンソースで支えられています。オープンソース化してもプログラマーは生きてゆける、ベンダーも生きてゆける、そしてシステムは安価で信頼性の高いものになるとの解説はなるほどと思いました。又、公共団体が発注したソフトウエアは税金が投入されているので当然公開されるべきだとの指摘には大いに興味と可能性を感じました。オープンソースについての認知はまだまだですが、新たなビジネスモデルに関心のあるの方には是非ご一読をお勧めします。
5.0 新たなシステム開発の時代へ
著者のシステムに対する熱い想いが一杯で、薄さの割には内容が一杯に感じた。著者が理想とする時代になるにはまだ時間がかかりそうだが、読んでいる間、一緒の夢を共有できたような気がする。
5.0 一気に読みました。
今、話題のオープンソース。ただ、そのほとんどは、プログラマ個人が興味や使命感を持って開発しているものである。加えて最近は、大手ベンダがこれまで開発してきたアプリケーションをオープンソース化する動きが盛んになってきている。しかし、本書の著者はそのどちらでもない。何と、お金を出し、システムインテグレータに開発を頼む側のエンドユーザなのだ。そのオープンソース化したアプリケーションは、自ら現在も使っていて、その企業に無くてはならないアプリケーションなのに、どうしてオープンソースにしたのか?他社からは、お金をどぶに捨てているように見えるのに、その方がメリットがあるのだそうだ。この謎を、著者の哲学と共に、本書は読みやすい文章で解き明かしてくれる。決して技術書ではないが、現在話題の技術(オープンソース)の背景にある考え方を読者に問う、経営者にも技術者にも是非とも読んでもらいたい一冊である。おまけ:表紙のマスコットがかわいい。
5.0 一気にクリアになった
「オープンソースってものがあるよね」
「オープンソースがいいらしい」
「いや、あれじゃだめだ」
これまでは、オープンソースという仕組み・実態がどういうものなのか非常に気になりつつも、漠然としたイメージしか持っていなかった。また、オープンソースを解説した本はいろいろあったが、直接、システム開発業務等に従事しているわけではない自分には少々ハードルが高く、読み終わっても十分に理解できるようには思えなかった。
 
この本は、そんな自分にとってオープンソース理解の突破口になった。その意義、優位性が非常にやさしく解説されているとともに、一般的にオープンソース採用にあたって抱く様々な不安点をひとつひとつあげた上で、その考え方のどこが実情と違っているのか、誤解なのか、丁寧に説明されている。何よりも説得力があるのは、外食に勤める著者が、自社で開発したシステムをオープンソース化し、それを多くの同業他社が利用しているという体験を持つことだ。最初にその話をニュースで読んだ時には「そんな!多額のコストをかけて開発したものをライバル会社に?しかもあんな大きな会社が!?」と驚いたのだが、本を読んでゆくと、どういった経緯・発想でオープンソース化したのか、会社として業界としてどんなメリットがあるのか、会社に対してはどう説得をしたのか、などが明らかになってゆく。(逆に、委託開発の際に、外部の開発会社に“囲い込まれ”て、本来主導権をとるべき顧客企業が開発会社の顔色を伺い、不満をためてゆく過程の話なども、実によく聞く話で面白かった)

文庫本サイズのとても小さな本だが、価格をはるかに上回る価値・情報量の一冊だと思う。

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