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ロッシ直筆? それだけでも興味津々だ。 本田からヤマハへの移籍についてや、幼少の頃の友人たちとの楽しいバイクの思い出、シーズン中の超越した精神論などについて、分かりやすい言葉で綴られている。 本書は日本語版ですが、上手く訳されており、読みやすい。 等身大の若者といった感じで、変に構えることなく読める。 所々に彼の写真も使われており、ファンにも優しい。
二輪ロードレースの最高峰、Moto-GPで突出した才能を見せるバレンティーノ・ロッシに、その上言葉による表現の才能まであるのだろうか?と半ば心配していたのですが、そんなことは無用の杞憂。 天が二物を与えたかどうかはともかく、微笑ましいところから人生の指標になるようなことまで、私自身、とても楽しませてもらえたのはこの405Pに渡る厚めの本を一気に読み終えてしまった事実が物語っています。 リザルトやパフォーマンスが派手でその他、様々な確執や騒動にまつわる噂や憶測や伝説が数多いことは二輪ロードレースの世界に興味のある人々ならば誰もが知るところなのですが、それら伝説や噂話の真相を本人側から説明される面白さ。 歴史的稀有の存在と云われる彼の等身大の、気さくで友人を大切にする『いい奴』な日常。 才能と幸運を独り占めしていると称される、『結果』に対する驚くべき視野と行動範囲の広さ。 そして、機械技術がどれだけ高度になろうとも、最も大事なものは『人と人との繋がり』であり、その信念こそがこれほどの偉業を達成させる原動力であったということ。 『壮絶なまでに厳しい』一つの世界の成功者としての彼の言葉は貴重でためになり、 一人の友人としての彼のヤンチャな行動は微笑ましくもあり、 パフォーマーとして人々を楽しませる術を尽くすサービス精神に感嘆させられ、 バレンティーノ・ロッシという人物をますます好きにさせてくれる一冊です。
二輪ロードレース界のスーパースター、 ヴァレンティーノ・ロッシの自叙伝。 人生の節目節目に彼自身が決断し、実践してみせた出来事、 その裡に秘められた思い、葛藤、そして不安や野望、 己が存在の証明を誇示することに固執したり、 環境が変わることに不安と恐れ、希望を見出したりと、 各種メディアから伝え聞く虚像としてのロッシではなく、 等身大ヴァレンティーノとして時に誰しもが抱くであろう感情が、 淡々とそして赤裸々に紡がれています。 ヤマハ移籍に際し、 「仕事人」として自らが果たした役割について言及する場面は、 まさに本人にしか綴れない秀逸なドキュメントとも言えるもので、 大変興味深く読み進めることが出来ました。