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高校生からわかる 日本国憲法の論点

高校生からわかる 日本国憲法の論点

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高校生からわかる 日本国憲法の論点の商品レビュー

5.0 ほんとに何も知らなかった・・・
阿部首相になってから、ひときわ改憲の方向へと進んでいくように感じているのですが、私としては憲法について非常に無知でしたので、憲法を知った上で改憲の場に立ち会えればいいかな、と思って購入しました。

憲法というものが国家権力を制限するものであること、歴史的に現在の憲法は立憲主義に則っていること、個人の人権が一番守られなければならないという憲法の根底にあることすら理解していませんでした。
一方では、それらを理解することができて非常にありがたかったのですが。

著者の論理展開は単純明快だと思います。憲法の基本理念に照らし合わせ、そこから解釈されることを判りやすく示してくれています。いろいろな考え方があるのでしょうが、著者の主張するように、現在の改憲論者が提示する論拠が、立憲主義に基づいていないこと、情緒的であることが良くわかりました。また、改憲論議のつまるところは、やはり9条にあることも非常に良くわかります。
私自身は改憲の是非については、今後も考え続けていきたいと思います。

おそらく、憲法論議自体はこれほどシンプルではないのでしょうが、私のように憲法に対してそれほど詳しくない人間にとっては最良の入門書でした。
もし私と同様の方々がいらっしゃれば、この本は非常にお薦めの本です。


4.0 目からうろこの反面、やや独断臭も
本書は、立憲主義の重要性、すなわち個人主義・自由主義のかけがえのなさを主旋律として、昨今見られる改憲論の底の浅さ・危うさに警鐘を鳴らす。しかし、著者の主張を読み進めるうち、ちょっと待って欲しいとの感を抑えることができなくなってきた。立憲主義とはそれほど不易にして、現行憲法の改正論をあまねく封殺する効能を有するものなのか。たしかに少数派になったときこそ個人の自由の大切さは痛感させられることになろうし、憲法改正論議は弱者へのイマジネーションをもってなされるべきとの主張にも合点がゆく。しかしただ、立憲主義は西洋原産の考え方であり、彼の地では、たとえばその前提としてキリスト教的利他の精神が社会に一定程度存在していた事実を指摘しなければならない。GHQ主導により、戦前の全否定のうえにわが国に立憲主義を直輸入した現行憲法の下では、個人主義は自分主義に置き換えられ、自由主義もまた勝手主義と同視される結果を生むことは火を見るより明らかであろう。現行憲法の体裁が変らぬかぎり、このことは50年後も100年後も変らないのではないか。否、むしろ助長されている可能性すらある。それゆえ日本人が培ってきた他者を思いやる心性・自然と人間とのほどよい関係、といったような諸特性を再興させる手掛りとして、わが国固有の歴史的伝統・文化を尊重する文言を訓示規定として憲法前文に書き加える程度の改正は認められなけれなならないと考える。現行憲法に指一本触れてはならぬとするかのような著者の論旨は、法の拠って立つ歴史文化の面における各国の異同を看過している。憲法典の性質を、西欧源流の立憲主義からのみ把握する本書がいささか物足りなかったゆえんである。
1.0 所詮、受験予備校のマニュアル本の延長
 司法試験予備校の塾長が、高校生の段階から司法試験向けに準備させるのかと思ったら、一応そうでもなさそうである。
 擬似小説風に憲法改正の国民投票の日から始まって、そもそも国民投票をして改正する憲法という法律は何でしょう・・・・?という構成は、ま、一応、新味はある。

 しかし、まずは憲法改正を前提に物語を設定して憲法は大切だという説明は、所詮無理があろう。これは改正の反対の是非は別にして、まず憲法の説明にその改正〜国民投票から入るという発想自体が、安易な「憲法は重要な法律なんです」というマニュアル思考の現われが見える。
 受験生向けでなく書いているのであれば、もう少し、小難しくなくていいけど憲法の本質は何か暗い丁寧に説明してもいいのではないかと思う。しかし、論点〜マニュアル解答で思考している著者には、やはり無理であったとしかいいようがない。
 まずは、司法試験受験予備校の「商売」を離れて、高校生の教育現場の実態調査位してほしかったと思う。

 私は、母校の中学で課外授業の一環として、「死刑」のゼミや「憲法」、「裁判の傍聴」などを担当させてもらっているが(もちろんボランティアで)、そういう視点に立たずに書かれたとしか思えないこの本は、司法試験合格によって「法曹」として何かするというより、そこで目的は完結し、後は「法曹」としてではなく「予備校教師」で生計を立てるという受験の目的、手段の違う人の発想としか思えない。

   36期司法修習生   弁護士

4.0 発想が、いい本。
高校生から法律に馴染む。
ホントなら少しずつ中学からでもいいくらいだろう。
本書の発想がいい。
高校生にいる家庭なら一家に一冊この本があってもいいかも知れない。
高校生とあるが、憲法初体験の大人にも十分にいい本だと思う。
憲法のフレーズの素晴らしいリズムも感じてほしい。
憲法そのものの解説は分かり易くていい。
さすがに司法試験受験学校の最高峰の塾長だと思った。


5.0 憲法は権力を縛るもの。
高校生からわかるとのタイトル通り、読みやすい。憲法がわれわれの生活といかに密接に結びついているかがよくわかり、読後には憲法が身近に感じられるはず。改憲への流れが進む中、できるだけ多くの人にぜひ読んでほしい1冊。

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