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超能力番組を10倍楽しむ本

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超能力番組を10倍楽しむ本の商品レビュー

5.0 放送業界の人々が自戒するための書として読み継がれていってほしい

 スプーン曲げや透視、未来予知、など通常の人智では解き明かせない超能力をとりあげたテレビ番組を俎上に載せながら、そのすべてがことごとくいかにインチキであるかを細かく暴いて見せる本です。
 その真相解明のたどり方は明快至極。いやぁ実に面白かった。

 私は1960年代の生まれなので、小学生時代を過ごした1970年代はまさに超能力番組が花開いた時期といえるのではないでしょうか。そうした超常現象には心躍る思いがしたものです。
 さすがにこの年になってそんなものを無邪気に信じるつもりはありませんが、それでも今も類似の番組が次々と制作されているということは、テレビ局にとって超能力とは視聴率が手っ取り早く稼げる、つまりはスポンサーがカネを落としてくれやすいテーマなのだなということは横目に見て感じていました。

 さてこの本を読み通すと見えてくるのは、超能力者を自称する人々がいかに市民を欺いているかということよりも、そうした自称超能力者を操ってテレビ局がいかに人々をバカにして大金を稼いでいるかという、どうしようもなく悲しい事実です。

 テレビ局や番組制作会社に就職したばかりの若いディレクターたちは、おそらくもっと高い志を抱いて仕事を始めたことでしょう。そんな彼らが、視聴者を騙すための番組を日々制作し続ける。そうすることによってしか日々の糧を得られない現実。それはあまりにも痛ましい。

 著者はこの本を、超能力番組に騙されないよう視聴者に知恵を授けたいと考えて書いたのでしょうが、私はむしろテレビ・ディレクターを目指す若き才能たちこそが本書を手にとって、こんな番組を作るようなダメ人間になってはいけない、と戒めの意味を読みとってもらいたいと思うのです。
 そのためのロングセラーになってくれることを願う次第です。
5.0 ううむ・・・
と学会の人達は、性格の悪い人が多いような気がする。
何もそこまで、人をバカにして傷つけるような言い方をしなくてもいいのではないかと思うことが、多々ある。
4.0 著者の執念に驚く
タイトルから受ける印象とは異なり、現在の超能力番組を批判している書である。私は小学生の頃、水木しげる氏「ゲゲゲの鬼太郎」、故石森章太郎氏「幻魔大戦」を読んで以来、妖怪や超能力のファンではあるが、現在の所その存在を信じてはいない。世の中にはこの区別が付いていない方もいるようである。

著者も実はかなり超能力に興味があるからこそ、インチキ番組が許せないのだと思う。作中で超能力と呼ばれる現象(簡単な所ではビンから石を取り出す)のウソを理論的に解明するのだが、そのために20年前のビデオを使う辺りは執念を感じると共に、「あなたもオタクですね」と突っ込みたくなりますね。

「超能力番組」が横行する原因は、超能力者を自称する人間にも問題があるが、基本的には番組を作成するTV局の問題である。現在ではTVを凌ぐ影響力を持つインターネットの存在もあり、入力された情報に対する可否判断の眼を養う事の大切さを改めて感じた。
5.0 手軽にテレビの見方を学べる良書
「超能力」と題名に付いている通り、超能力を題材にした番組の「トリック」を判りやすく解説し、そこからテレビを頭から信じる事への危険性を啓蒙している良書です。

先生役の「パパ」と生徒役の男女の子供の三人が話を進めていきます。書き方は、普通の本と違って横書きで、さらに台詞の前には誰が喋っているのかが書かれているので、まるで台本のようですが、それが逆に漫画のような読みやすさを実現させています。

近年、「あるある問題」や「不二家捏造報道」に代表されるように、メディアの「悪事」が次々と発覚していますが、この本で言っているのは、
・テレビは時に嘘を吐く
・決して頭ごなしに否定はしないが疑ってかかる
という、ある意味当たり前の事です。
メディアリテラシーという事を学ぶための、非常に素晴らしい本だと思います。
4.0 トリックや嘘を科学的視点から暴いている
 雲を消す超能力や、ダウジング、金属曲げ、密封した瓶から錠剤を取りだす超能力、FBI超能力捜査官を称する人物やその番組、などなどの嘘を暴く本。
 超能力に憧れた青年が多く入信したオウム真理教が事件を起こすまでは、この手の番組がよくTVで放映されていたのだが、その類の超能力(およびそれを取り上げた番組)について、トリックや嘘を科学的視点から暴いている。
 もちろんあらゆる超能力(と称するもの)についてそのトリックを見破っているわけではないが、90年代に多く放送されていた類の超能力や、現在でもよく取り上げられる超能力による事件捜査について、胡散臭さを感じている人には読んで納得のいく本だと思う。
 ただ惜しいのは、本文が大人と子供2人の会話形式で書かれているところ。子供にもわかりやすいようにこの形式にしたということだが、その人物・会話が架空のものであるため、大人の目から見るとやらせ感がぬぐえないところ。
 書かれている内容については嘘があるわけではないのだが、小学生がそんな言葉遣いしないだろうとか、子供がそんな論理的に考えてしゃべるか?と感じる部分が少なくなく、超能力番組の嘘やヤラセを暴く本書自体にヤラセ感が漂っているのが残念である。

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