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電通の正体―マスコミ最大のタブー

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電通の正体―マスコミ最大のタブーの商品レビュー

4.0 百獣の王・電通
日本社会の腐食連鎖を分かりやすく解説した好著だ。
広告収入に依存するマスコミにとって最大のタブーは電通。
電通にはクライアントに都合の悪い報道をコントロールする裏の顔がある。とくに民放TVに対する支配力は圧倒的なもの。民放経営は大半をスポンサー企業からの広告収入に頼っているからだ。収益構造を調べるとどのキー局も40%近くを電通に頼っている。内容に口をだされた局。人事権を事実上握られていた局。テレビ局は慢性的に売れないCM枠を抱えているが、スポットCMでこの弱みを掌握されている。従わない局にはスポットCMを引き上げたりして嫌がらせをする。
しかし電通の中では新聞局の方が出世コース。スポンサー企業にとって新聞の社会部は怖い存在だが、電通の新聞局社員はフリー・パスで新聞社に入れることを利用して、広告局からゲラを入手し圧力をかける。紙面に出る前に扱いを小さくさせたり社名をボかしたり。こういう力で企業に取り入る。購読料収入のある新聞も半分は広告収入に頼り、とくに予定通り広告が取れない時に電通は頼りになる存在。週刊誌に新聞のスキャンダルが載るのを防いだりもする。
こうしたマスコミに対する支配力が悪用された例は枚挙に暇が無い。トヨタに依頼され愛知万博批判を封じたり、ミサワホーム元社長の発言をマスコミから排斥したり、武富士批判で圧力をかけたり。
週刊誌につぃては、企画を潰す、スキャンダルをもみ消す、その他実例が多く出ている。
電通は消費者運動、反原発運動にも企業から頼まれれば容喙する。政党も選挙や世論形成で電通の力を借りざるを得ない。他にも各種の政治調査をする。
電通は視聴率調査会社、雑誌販売部数、新聞発行部数調査会社も独占的に支配している。視聴率について調べ始めたタレントは干された。
こうした広告業界を公正取引委員会が調査し始めたが、マスコミは詳しい報道は避けた。
3.0 電通の営業力のヒミツがわかる
本書は、電通という会社のなかなか垣間見ることのできない内部を見ることができる。
ただそこまで大きな驚きはない。それよりも、だからこそ電通は強いんだなという妙な
納得感がある。

結局は、営業力の強さが他の広告代理店との差になっていることが本書からよく分かる。
無論、営業力の中には、人脈もある種威圧的な営業方法も他社とは違った提案ができる
ことも含めてだ。
それらは、一朝一夕にできるわけではなく、長い年月をかけて築いてきた電通のノウハウ
なのである。
本書では、電通のヒドさを著すものとして書かれてはいるが、
著名なタレントの葬式を仕切るのも、オリンピック選手の肖像権を事実上奪い取る提案も、
クライアント企業のスキャンダル記事に圧力をかけるのも、ブランド人材を買いあさるのも
そのプロセスであったといえるのではないだろうか。

それをズルいだのセコいだの行っても始まらない。
むしろ、他社がそれに追いつかなければ、それと同等の付加価値を生み出さなければ
いけない。(無論、電通に違法行為があるなら、それはダメだと思うけど。)

本書では当然、電通を批判的に書いてあるのだが、逆に読めば上記のようなことが書かれて
いると読める気がした。
3.0 煽りと中身が伴わず
 煽り文句と「金曜日」という組み合わせで読んでみましたが・・・

 「タブー」という程のことなのか?(まあ、こんな点にすら新聞や大手
出版社にTV局は触れられない=しがらみで触れられない、という点もあるが
純粋にニュースとしても電通独り勝ち云々はメシの種にならないだろう。
人の醜聞ならともかく)

 電通がどのくらい各メディアに食い込んでいるか?大手企業に日本国政府と
自民党等のクライアントへもこんなに食い込んでいるのだ!という実例を
明らかにした点は(事情通でない)メディアとの付き合い方に関心を持つ
一般読者にとっては手に取る価値有りと思う次第です。

 ただ(情報提供者の事情も分かるが)匿名情報のオンパレード故に信憑性に
欠けるのです(嫉みや嫌がらせの類と受け取られても致し方無い)。

 マスコミに求めるのは限りない真実の追求であって、正義の鉄拳を振るうこと
では無いのです。その点、金曜日編集部に限らず、マスコミの皆さんには理解
頂きたい。
3.0 要するにこの本もヨイショ本
この本も過去数十年に山ほど発刊された電通関連本と同じく、「やっぱよくわからないけど電通って凄い会社だね」という潜在意識を植え付けるだけの逆電通礼賛本です。電通が「凄い会社」であることを誇張するためか、意図的な間違えや事実誤認も多々あります。この手の記事を書くライターや週刊金曜日も所詮「電通唯物史観(笑)」を奉じるマスコミピラミッドというかムラの一員であることをお忘れなく・・・
5.0 未だに変わっていない、電通のマスコミ支配
この本かなり衝撃的でした。2006年とかなり新しい本ですが、電通のマスコミ支配というのが相変わらずなのだというのは、かなり残念です。著者はネット広告が電通の足下を崩すとおしゃっていましたが、現実問題として未だにインターネットを利用できないという人は多いし、ネットよりテレビから情報を得ているという人は未だに多いのではないでしょうか?とはいえ電通のマスメディア支配というのを2005年の段階での状況を教えてくれたという点ではすばらしい本だと思います。ちょっとマスメディアの知識がないと読むのはむずかしいかもしれませんが、それでもかなり詳しい所までつっこんでいるのでテレビとか新聞の仕組みみたいなものを詳しく書いてあるのは素晴らしいと思います。という訳で星5つにさせて頂きました。テレビ、新聞などに何の
疑問ももたないで接している人にぜひ読んで欲しいと思います。そして、読んだ人なりのマスメディアとのつきあい方を考えて頂ければいいのではないかと思います。

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