弁証法の仕組みをヴィジュアル化することで現代文はかなりわかりやすくなります
一押しの参考書である。これを使えばセンター・私大なら満点を狙えよう。小生は高校時代より、大学生時代の塾講師のバイトの時にお世話になった。入試の現代文に出題されそうな文というのは(あくまで評論に限ったことだが)、まず二律背反の形をとり、然る後に止揚し結論づけるタイプのものが多いようである。つまり弁証法である。AとBという対立する考え方があり、それを分類するところから読解を始めるのがコツである。著者は、対立する二つのものを「わけて」(例えばAとBとに分け)、同系のもの同士を「つなぐ」(何がAと同じで、何がBと同じかを確認する)ことで、論理の流れを明快に図式化していく。小生は、図式化せずに、二色の蛍光ペンで「わけて」「つなぐ」ことにしていたが。
また解法(傍線部の問いは、傍線部を含む文の主語を意識すると驚くほど簡単に解くことが出来るetc)もなかなかよかった。論理的であり、読んで解くのみでなく、明晰な文章を書く上でも為になるのではないか。
ただ著者の思想信条に必ずしも共感することはない。
早稲田受験生のために
代ゼミで早大現代文を長年担当している講師の本。テクニック的なことではなく、作者の言いたいことをちゃんと理解すること。そうすれば自然と問題は解ける。といったところでしょうか。この本の基本は分けて、つなぐ。考え方としては、評論文では主張を説明するために反対意見と対比させながら主張を述べていっているわけです。それを利用して反対意見は反対意見、主張は主張、となるように分けてつなぐ。そうすれば主張をねじまげることなく理解できるはず。ということです。
自分としては完全に分けてつなげなくても、ここは主張だな、とか、反対意見が出てきたな、とかに気をつけるようするだけでも大きく違ってくるような気がします。現代文って何も考えずに読んでも絶対できませんから、とりあえずどう考えながら読むのかってのが大事なわけです。
まぁこの参考書は最初の問題から学習院なので初めからへこむかもしれませんが。ただタイトルにあるとおり早稲田の現代文対策にはこれ以上の本は(自分は)ないと思いますので早稲田志望の人にはやってみては、と思います。