色とかたちと言葉、手触りそして余白まで、すべてがRARI YOSHIの世界。
白いカバーには、線で描かれた枝の上に乗る鳥のイラストと、手書きで「SIMPLE NOTE」。よく見るとその上にエンボスで「RARI YOSHIO」と浮き出ている。
「RARI YOSHIO」とは著者の名前。ちょっと異国的な感じだが、日本人だ。表紙にも描かれているイラストをはじめ、バッグや、麻や樹脂粘土などでオブジェをつくっているひとである。まずはこの本を手にとり、ぱらぱらとめくってみよう。
その頁にある、ものの色と、かたち、言葉そして白い余白。
なんと穏やかな空間なのだろうか。
RARIさんは麻が好きなんだな、麻の色が好きなんだなと思う。
ゆったりした時間と調和のとれた空間が、頁をめくるごとにあらわれる。
そこで、ふっと気がつくだろう。
少しざらりとした光沢のない写真の質感-----そして本の頁、指で挟んでいるその紙の触感。その心地よさを。
これらすべて(そう、写真はもとよりレイアウトデザイン、装釘も彼女自身で手掛けた)。
すべてが、RARI YOSHIOの世界なのだ。
再び表紙に戻る。
その余白の白さと、シンプルな線で描かれた鳥にこよなく愛着を感じている自分がいるだろう。