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翻訳テクニックを伝授する本は他にもありますが、ロジックのキレという点ではこの本の右に出るものはないでしょう。同氏の「翻訳入門」と比べるとぐっと実践的な内容になっており、プロを目指す人にとって必読書中の必読書だと思います。文中の英単語一つ一つが文脈の中で持つ「情報量」をきちんと把握した上で翻訳文に反映させる、というコンセプトは氏独自のもので、久々に目から鱗が落ちました。一つだけ具体例を挙げさせてもらいます。次の文の訳を考えてみてください。(注:dotsとはここでは点字で使う点々のこと)Underneath all the words on each page was a series of dots that I had filled in with my pencil.氏はこの文の訳として「どのページの余白も、私が単語の下に鉛筆で書き込んだ点々でびっしりと埋まっていた。」を提示し、「これしかない」と断言しています。これを見て「ただの意訳でしょ」と思った方、本書のPP.152-156を読んでみてください。おそらく、ぐうの音も出なくなるでしょう。
文中の英単語一つ一つが文脈の中で持つ「情報量」をきちんと把握した上で翻訳文に反映させる、というコンセプトは氏独自のもので、久々に目から鱗が落ちました。
一つだけ具体例を挙げさせてもらいます。次の文の訳を考えてみてください。(注:dotsとはここでは点字で使う点々のこと)
Underneath all the words on each page was a series of dots that I had filled in with my pencil.
氏はこの文の訳として
「どのページの余白も、私が単語の下に鉛筆で書き込んだ点々でびっしりと埋まっていた。」
を提示し、「これしかない」と断言しています。これを見て「ただの意訳でしょ」と思った方、本書のPP.152-156を読んでみてください。おそらく、ぐうの音も出なくなるでしょう。
「はな」を見て「花」と感じるか「鼻」と感じるか。著した人は読む人に何を感じさせたいのか。情報を扱うのは厳しいことです。本書を読めば、日本語をもっと知りたくなりますよ。