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Giant Steps

Giant Steps

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Giant Stepsの解説

   50年代、マイルス・ディヴィスのサイドマンとしてジャズ・シーンの注目を集めたジョン・コルトレーン。のちに独立し、自らのジャズスタイルを確立させるべく、さまざまな方法を模索していた。このアルバムはそうした試みが実を結び、新時代のテナーサックス奏者コルトレーンの革新性が誰の目にも明らかとなった、記念碑的アルバムである。

   アドリブの基本原理となるコードチェンジを極限まで押し進めた、きわめてメカニカルな演奏は、当時のサイドマンには演奏が困難だった。途中でメンバーの交代も行われた結果、生まれたのがこの作品だ。しかし、聴いてみると実にスムースに演奏が展開されており、何度か聴けば音楽が論理的に構築されている様子がわかってくる。完成度の高い作品だ。(後藤雅洋)

Giant Stepsの曲目リスト

  1. Giant Steps
  2. Cousin Mary
  3. Countdown
  4. Spiral
  5. Syeeda's Song Flute
  6. Naima
  7. Mr. P.C.
  8. Giant Steps [Alternate Take]
  9. Naima [Alternate Take]
  10. Cousin Mary [Alternate Take]
  11. Countdown [Alternate Take]
  12. Syeeda's Song Flute [Alternate Take]

Giant Stepsの商品レビュー

1.0 貴方の耳でお確かめ下さい
 ビバップでのコードチェンジを細分化してインプロヴァイズする手法を更に進化させ、新な可能性を後のミュージシャン達に具現化させて見せた作品。
 この大胆なコルトレーンのアイディアから更に新な可能性を見出し、パット マルティーノや ブレッカーなどが、曲としてのコードチェンジではなく、自身のインプロヴァイズのためのチェンジとして押し広げて行った。
 ブレッカーがカデンツァでたった一人でステージ上で吹きまくる時など、万華鏡の如くにチェンジしているのがはっきりと体感できる。 マルティーノはインヴィザブル サブスティテューションス゛[他の人が伺い知る事のできないチェンジ]と自身の奏法の一つとしている。
 スイング、デキシーなどのAd-libからBe-bopへ、そして例えるなら、誰もが恐れるほどの高さの飛び込み台から最初に飛び込んじゃった。 それがこのJazzの歴史的アルバム Giant Steps 。
 星ひとつの理由はこの作品は評価が不要であり、星が幾つで在ろうと意味を成さないからである。 それからこのアルバムをより良い音で楽しみたいという向きには、アトランティック創立50周年記念で’98年に発売されたデラックス・エディション(盤が緑色)がお薦めである。通常の物よりも更に音抜けが良くレコードに近い聞心地。或いは24bitやDSDマスタリングが在れば良いのだが。(こちらの二つは未確認です。)
5.0 私のコルトレーン原点
●私のコルトレーン原点、と言ってもキッカケはマイルスなのですが、マイルスを聴き始めたばかりの頃、コルトレーンという人物がどうも気になってしまい、ある日思い切って本作と『My Favorite Things』の2枚を同時に購入しました。
正直言ってカッコイイと思いましたね。特に本作のタイトル曲と『My Favorite Things』収録の「Summer Time」は耳タコになる程聴きまくりました。

●その後、コルトレーンのアルバムを何枚か購入してきましたが、どういう訳かインパルス時代のアルバムは受け入れられなかったですね。解る方には解ると思いますが、何か聴いてて苦しくなってしまいます。まるで荒修行のような感じで。
結局、インパルス時代の作品はディスクユニオン中古センター直行という運命になりました。

●現在ではマイルスしか聴かなくなった私にとって、現在残っているコルトレーンのアルバムは本作1枚のみとなってしまいました。だけど、本作だけで十分です。
本作録音の頃のコルトレーンが一番聴きやすくカッコイイと思います。そう言えば、本作録音の頃はまだマイルス・バンドの一員でしたね。私見ですが、マイルス・バンドの一員として活躍していた頃が一番“輝いていた”と感じます。
5.0 全人類要必聴!
コルトレーンのある意味ですべてが凝縮されている。まさに20世紀の音楽史に大きなショックを与えた作品。文句なし。ジャズ初心者の方でも圧倒されるパワーは感じられるはず。
音楽は好みで楽しむものではありますが、本作品については万人が聴くべき、それほどの価値はある!
5.0 ロリンズと肩を並べた日
モダン・テナー・サックスの第1人者は50年代を通じてロリンズであったというとやや語弊があるかもしれない。50年代他にもはデクスター・ゴードンやスタン・ゲッツ、ワーデル・グレイなどの名手が揃っていたからだ。しかし総合的にみてロリンズの優位はゆるぎないほど豊かな才能を示し、優れた作品を残した。そのロリンズの牙城をついに脅かしたのが、コルトレーンのジャイアント・ステップスだ。ロリンズ節といわれた歌心や変化にとんだアドリブのバリエーションで他を寄せ付けなかったロリンズに対し、節やアドリブのバリアントでなく、モードのシステムと激しくも吹きまくるシーツ・オブ・サウンズの洪水の総量で立ち向かったコルトレーンは、それ以後サックス奏者への影響力においてロリンズをしのぐようになっていった。標題曲Giant Stepsはいうに及ばず、Cousin Mary、Countdown、Spiralと続く切れ目のない音の畳鰯のような音符に圧倒される。なかにはNaimaのようなバラードもあるが、自信に満ちたトレーンのソロは文字通り偉大なるステップを踏み出し、60年代ジャズの嵐へと突き進んでいったのである。コルトレーンの最高傑作といってもいい完成度の高いアルバムだ。
5.0 シーツ・オブ・サウンドの完成
1959年5月4日・5日・12月2日録音。
コルトレーンは1955年に一度マイルスのコンポに無名ながら加わったあと、ほんの数ヶ月だけ1957年にセロニアス・モンクのカルテットに参加する。ここで『シーツ・オブ・サウンド』のヒントをモンクの暗示により掴んだと言われている。つまり、2つあるいは3つの音を同時に演奏する方法とリズムをいくつにも等分する方法である。かくて1958年にマイルスのニュー・セクステットに返り咲いた時、その驚異の素質は花開いていたのである。
かくて、1959年にリーダーを取った本作ではまさにシーツ・オブ・サウンドは桜花爛漫である。ないのはソプラノ・サックスだけだ。
この偉大なる一歩は生涯前進しつづけるコルトレーンの技術的基盤であって彼の作品群を聴く上で絶対欠かせない一枚である。

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