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Dippin'

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Dippin'の解説

   ハンク・モブレイは典型的なB級テナー奏者である。この場合のB級というのは誉め言葉なので、誤解しないように。つまりソニー・ロリンズやジョン・コルトレーンのようなA級テナー奏者ではないものの、ファンにこよなく愛されている好ましいミュージシャン、とでもいった意味合いなのだ。
   そしてモブレイといえば『ディッピン』、『ディッピン』といえば「リカード・ボサノヴァ」といわれるくらいで、65年に録音したこのアルバムは<2>によってジャズ喫茶の人気盤になった。ちなみにこの曲、イーディ・ゴーメのヒット曲「ザ・ギフト」と同一曲である。ビートルズ旋風が吹き荒れていた時代、日本のジャズ喫茶では毎日この曲が鳴っていた。モブレイのオリジナルであるオープニング曲はいわゆるジャズ・ロック調のノリの演奏だし、ビリー・ヒギンズとのフォー・バースがエキサイティングな<3>はハード・バップ調、最後はゆったりとしたバラードという具合に、さまざまな角度からモブレイのプレイを楽しめる代表作だ。リー・モーガンの参加も魅力。(市川正二)

Dippin'の曲目リスト

  1. Dip
  2. Recado Bossa Nova
  3. Break Through
  4. Vamp
  5. I See Your Face Before Me
  6. Ballin'

Dippin'の商品レビュー

3.0 RVGリマスタリングの音
ハンク・モブレーの最高傑作は間違いなくロール・コールだ。
モブレー4部作を今僕が決めた。
ロール・コール>ディッピン>ワーク・アウト>ソウル・ステーション
の4枚である。
さて、4部作の2枚目に該当する本作。
発売当初はA面2曲目の「リカード・ボサ・ノヴァ」でジャズ喫茶の人気盤になったそうな。
聴いてみるとなるほど良くアレンジされた曲だ。さすがモブレーというところだが、1曲目の「ザ・ディップ」をお忘れではあるまい。
1曲目を飾るこの曲。ひたすら明るいノリ。モブレー吹きまくる。モーガン吹きまくる。たしかモーガンはブランク明けだったはずだが、そんなのおかまいなしの演奏で攻めてくるのである。(音はよたっているけど)
さて、今回RVGリマスターによる本盤であるが、肝心のモーガン、モブレーの音が奥の方に引っ込んでしまっている。熱い演奏が台無しだ。
内容は★★★★★だが、今回のRVGリマスタリングによるマイナスで★★★とした。
4.0 愛すべきテナーマンの愛すべき一枚
時は1965年。もうハードバップがその全盛期を過ぎた頃。心は既にファンクジャズか?
ビリー・ヒギンズの叩き出す軽快なリズムに乗って、ホレス・シルバーにバックビートを効かせたようなハロルド・メイバーンのピアノが走り出す。「真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は、恋の季節なの。」フロントのモブレーのテナーが切ないメロディーを歌いだす。スモーキートーンのテナーが映える。そこに絡む空間を切り裂くようにシャープなリー・モーガンのトランペット。これは、"Water Melon Man", "Sidewinder"に続く ブルーノート流の完璧なヒットチューンの作りだ。心地よいことオビタダシイ。この一曲目が、モブレー自作の"Dippin'"だ。
その乗りの良さを引き継いだのが、大ヒットチューン?の"Recado Bossa Nova"だ。どことなく漂うラテンの哀愁あふれる、場末感溢れるメロディに何故か郷愁を感じさせられる。ここでも醸しださせるのは、あのホレス・シルバー的ハードバップ。モブレーがジュニア・クックに、モーガンがあのブルー・ミッチェルのように聞こえてこなくもない。
残りの4曲も馬鹿にできない。50年代の香りがプンプンする中々のハードバップ。テナーのミドルウェイトチャンピオン、モブレーの余裕のある味わい深いトーンが楽しめる。鋭角的(モブレーと一緒だとどうしてもその感が強まる)なリーのトランペットも、相変わらずキレまくっている。スピード感のあるメイバーンのピアノもノリノリだ。ガッツ溢れる変拍子のヒギンスのドラムスもソウルフル。
だが、このアルバムの売りは、悪まで頭の二曲。新主流派達と比べれば、志はあまり高くないヒット狙いの二流曲。でもそれがどうした、「気持の良いことは常に絶対的に正しい」のだ。
4.0 愛すべきテナーマンの愛すべき一枚
時は1965年。もうハードバップがその全盛期を過ぎた頃。心は既にファンクジャズか?
ビリー・ヒギンズの叩き出す軽快なリズムに乗って、ホレス・シルバーにバックビートを効かせたようなハロルド・メイバーンのピアノが走り出す。「真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は、恋の季節なの。」フロントのモブレーのテナーが切ないメロディーを歌いだす。スモーキートーンのテナーが映える。そこに絡む空間を切り裂くようにシャープなリー・モーガンのトランペット。これは、"Water Melon Man", "Sidewinder"に続く ブルーノート流の完璧なヒットチューンの作りだ。心地よいことオビタダシイ。この一曲目が、モブレー自作の"Dippin'"だ。
その乗りの良さを引き継いだのが、大ヒットチューン?の"Recado Bossa Nova"だ。どことなく漂うラテンの哀愁あふれる、場末感溢れるメロディに何故か郷愁を感じさせられる。ここでも醸しださせるのは、あのホレス・シルバー的ハードバップ。モブレーがジュニア・クックに、モーガンがあのブルー・ミッチェルのように聞こえてこなくもない。
残りの4曲も馬鹿にできない。50年代の香りがプンプンする中々のハードバップ。テナーのミドルウェイトチャンピオン、モブレーの余裕のある味わい深いトーンが楽しめる。鋭角的(モブレーと一緒だとどうしてもその感が強まる)なリーのトランペットも、相変わらずキレまくっている。スピード感のあるメイバーンのピアノもノリノリだ。ガッツ溢れる変拍子のヒギンスのドラムスもソウルフル。
だが、このアルバムの売りは、悪まで頭の二曲。新主流派達と比べれば、志はあまり高くないヒット狙いの二流曲。でもそれがどうした、「気持の良いことは常に絶対的に正しい」のだ。
5.0 リカード・ボッサノヴァの美しさよ
「ボッサ」の付く曲に2曲名曲がある。「ブルー・ボッサ」と「リカード・ボッサノヴァ」。ブルー・・・はジョー・ヘンダーソンのブルーノートのアルバム「ページ・ワン」があるが、リカード・・・は、このアルバムで決まり。この一曲を聴くためだけに買ってもソンはない。古きよき時代のブルーノートの名作。(松本敏之)

4.0 買いです。
みんな若いです。その一言に尽きます。ハンク・モブレーもリー・モーガンも、そしてなにより彼らを取り巻く時代が。ソウル・ジャズの名盤という括りで語られることも多いアルバムですが、それ以前にジャズがまだ若者を牽引する力に溢れていて、ジャンルに関係なく人を引き付けてくるように思われます。また、彼らのその後辿った運命に思いを馳せる時、その感慨はひとしおになります。しかし、20数年前、ジャズを聴き始めの頃、ラジオのエンディング・テーマに使われていて気に入ったのでジャズ好きの人に訊ねたら、バカにされたような覚えもありますが。

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