優れたソングライターのソングコレクション
大学時代、このアルバムがいつも側で鳴っていた気がする。
後に発表されるベストアルバムの‘ Impressions ’に
収録される曲も多いけれど、リリース当時はセルフカバーも多い
このアルバムをベストアルバムのように感じて聴いていたものだ。生音を大切にしたアレンジの曲が多いので、
さほど「時代性」は感じさせない。
スタンダードになり得るような普遍的な楽曲に
相応の普遍的なアレンジメントを施しているのは、
まりやさんの最大の理解者であるご夫君の達郎さんなので、
当たり前と言えば当たり前か。
河合奈保子に提供した03., 薬師丸ひろ子に提供した 05. が
知られているが、個人的には中山美穂に提供した08. が好き。
この曲は、アイドルが歌ったタイアップソングとしては
出色の出来だと思う。
80年代は、実力のあるシンガーソングライターがアイドルに
楽曲提供をするケースが多かったので、アイドルにしてみたら
幸福な時代だったかもしれない。
すぐれたシンガーソングライターには、
他のアーティストがカバーできる普遍的な楽曲が書け、
クライアントのニーズに合わせられるような柔軟性と
作家的な資質があるものだ。
そういう意味では、このアルバムは
「ソングライター・竹内まりや」のポテンシャルを証明した
アルバムだと言えるだろう。