なるほど、なるほど
当時日本にいなかったこともあり、このアニメのテレビ放映は一切見ていないし、その後ビデオでも全く見ておらず、このDVDではじめてのエヴァンゲリオン体験となった。 もう第一話からしてエヴァンゲリオンが主人公の少年にとって母親の胎内であることは明らかである。コントロールルームが液体で満たされたり(羊水のイメージ)、アンビリカルケーブルというエネルギー供給線はumbilical cord、即ち臍の緒である。少年は父親からは拒絶されており、母親の記憶をもたず、自分がなぜこの世界に存在しているのかその理由さえわからない。この第一巻では、半ば強制的に戦いの場に投げ出された少年が、アイデンティの混乱から生ずる精神的葛藤に煩悶する様が描かれている。感情のコントロールを逸してキレたときの破壊性はすさまじく、この辺が「実存」とか「努力」とかいう言葉とはおよそ無縁の現代人の精神的有様と奇妙に共鳴する。
新世紀エヴァンゲリオン初心者です。
今、同時に「機動戦士ガンダム」を見ていますが、多くの片がいうとおり、この作品は「機動戦士ガンダム」の影響を非常に受けていると思う。それは、導入の「敵の侵入」→「非常事体」→「主人公の戦闘」という流れがまったくといっていいほど同じだからだ。しかし、ガンダムの主人公アムロ・レイとエヴァの主人公碇シンジが違うところといえば、アムロが問題に自分から立ち向かっていく強い心を持っているのに対し、シンジは自分の中の「弱い部分」と常に戦っているという点ではないだろうか。シンジが「エヴァに乗ることは無理だ」と、発言したとき、彼の目の前の可能性はすべて閉ざされてしまった。しかし、エヴァの暴走の結果とはいえ使徒を倒したシンジは、人に承認される。シンジの心が最初に開いた瞬間であったと思う。非常に感情移入し易い設定だと思う。続きを見るのが楽しみだ。