一般的評価ってどうなんだろう?
まずはじめに自分はこのアルバムがとても好きだ。アルバム「ピア
ノ・マン」にはピアノ・マンが、アルバム「ストレンジャー」には
ストレンジャーや素顔のままで、などがあるがこのアルバムにはそ
こまで強力に(マーケティング的に)前面に出てくる曲というのは
収録されていない。このアルバムはそんな部分が魅力かもしれない。どこか倦怠感が全
編に漂い、人物観察も鋭いというよりは眠たい目をこすりながらじ
ろりと睨む、といった感じだし、ビリー自身がニューヨークを恋し
く思った気持ちが良くわかる。しかしそんな午後のウダウダ感が、
とてつもなく贅沢なのだ。時間の無い現代に聴いて異彩を放つ作品
だと思う。
重要なアルバム
「Streetlife Serenader」、「 Entertainer」などをはじめ、Billy Joelが自身の音楽的スタンス、アイデンティティーを切々と、あるいは軽妙に歌う。
おそらくBillyにとっても、重要なアルバムなのでは?それは、彼の(当時の?)ファンクラブの会報誌が、収録曲「Rootbeer Rag」と命名されていたことからも推し量られる。際立った「名曲」はないが、全体として静かに、しみじみとした「侘び寂び」とでもいうべき佳作である。
「入門盤」としては不適切かもしれないが、ある程度彼の音楽世界に触れた方にはお勧めです。