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On the Corner

On the Corner

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On the Cornerの解説

   発表当時なにかと物議を釀した作品。1972年録音なので、ヒップホップが登場するずっと以前の作品だが、すでにこの時点でマイルスがヒップホップを先取りしていたことがわかって非常に興味深い。マイルスは当時、スライ&ファミリー・ストーンに興味を示していて、本作は、スライ的な要素も多分に加味したマイルス流のストリート・ミュージックといったところ。
   ドラマー&パーカッション奏者を大勢取りそろえたリズムの洪水・リズムの饗宴(きょうえん)が圧巻で、その洪水の中からマイルスのワウワウ・トランペット、デイヴ・リーブマン&カルロス・ガーネットのサックスが浮遊物のように舞い上がり漂う。アフロ・ファンク的なリズムが基調だが、そこにバダル・ロイのタブラがインド的な雰囲気を付け加える。
   ほとんど切れ目なく延々と続く演奏、どこで終わるのかまったく予測できないミニマル・ミュージック的な展開は、それまでのジャズの概念から逸脱したものなので、当時のリスナーが度肝を抜かれたのも当然といえば当然だろう。(市川正二)

On the Cornerの曲目リスト

  1. On the Corner/New York Girl/Thinking of One Thing and Doing Another
  2. Black Satin
  3. One and One
  4. Helen Butte/Mr. Freedom X

On the Cornerの商品レビュー

4.0 このレビューの多さは何なんだ?
このアルバムはマイルス(あまり吹かないので★4)のフレーズを聴きたい人や
ジャズっぽいジャズを求めてる人間が好む音とは思えない。50年代ジャズレビュアーとは面子が違う?
って事はこのアルバムに限ってはジャズ畑ではない人間が、自分の好きな音楽のルーツ的な存在として
誰かにリスペクトされてるのをキッカケにこれに辿り着いたという事なのだろうか?

↑て言いたくなる様なカッコイイ音楽だ!音楽はリズムに始まりリズムに終わる!
最近の似非ブラックミュージックはどうしてこういうリズムを機械で再現しようとするんだ?
そんなリズムじゃ情緒が刺激されねえし、体も動かねえよ!
しかし曲順に関しては3、1、2、4にした方が良いんじゃねえかな。

※ちなみにこれを聴いたらストーンズの「悪魔を憐れむ歌」や
ビートルズのジョージのインド曲は白人としては画期的な曲だったんだなあと改めて思い知らされた。
ポールの1stアルバムのKreen-Akroreの見方も変わった。
1.0 クる音楽
たぶんもう誰も新しく書き込みしないだろうし誰も読まないでしょうけど、このアルバム本当によいですよ。

はじめて聞いたときからキて、何度聞いてもキます。いまだにクルんです。

最初は音のかたまりに聞こえました。リズムが骨と魂に響いて気持ちよかったです。何度か繰り返してると個々の楽器がばらけてきて、それでもグルーブはキープされたまま部屋のあちこちで立ちのぼる (on the cornerですが笑) メロディとバウンス。濃密です。はあええわあ・・・いつまでも聞いていたい。1972年のこの瞬間にもマイルスには音楽の神様が降臨してます。1972年って・・。手作りだし・・。あの手拍子は太モモ叩いてるのかな。

「純粋に楽しめる音楽を求めている人」に超「オススメ」ですが好みがありますもんね。わからないのは仕方がないです。私も世評名高い「Bitches Brew」は今ひとつピンとこない。だからって「あたかもカルト教団の信者の如く”教祖様は全て計算しているに違いない!”と思い込んで高い評価を下しちゃうのよ」なんて言いません。そのうちピンとくるかも知れない。クル人は最初っからキて、ずっとキッぱなしなんだろうと思います。私が「on the corner」にイキっぱなしのように。「聴き手を無視した一見難解な作品」・・・難解に聞こえたのですね。残念です。

作り手はさまざまに難解な手法、技法を駆使しているかもしれませんが、そんなことを抜きにしてこの作品はキます。ほんとに素晴らしいです。新品で943円?! 信じられません。こんなお手軽に神様の領域を垣間見れるなんて笑 聞くべし。
5.0 到達点
オルガンとギターとパーカッションの区別がつかないようなミックスが凄い。よおーく聞かなくてもリーブマンとマイルスがちゃんと吹いてる。マクラフリンも珍しく弾きまくる。Bitche's brewから3−4年でここまで行っちゃいました。でもこの先はもう無かったようです。あとはライブで再現しようとして悪戦苦闘。
4.0 音の洪水
ファンク色が強く、マイルスのトランペットソロが
少ないこともあって発表当時は物議を醸し出した
作品です。だがのちにクラブ・ミュージックの盛り上がりと
ともに再評価された作品で、現代に生きるものが聴く限り
ポップでファンクで聴きやすくオススメです。あと
レコーディングに参加したミュージシャンが豪華
ですよねー。ハービー・ハンコックに、チック・コリア、
そして70年代屈指のジャズ・ロックギタリストのジョン・マクラフリン
とオールスターメンバーです。是非この饗宴を楽しんでみてください。
5.0 「キュビズム」にたどり着いた音楽
色と形の世界では20世紀の絵画の天才達が芸術表現の必然性として「キュビズム」を生み出したが、音とリズムの世界ではマイルスがOn The Cornerにより「キュビズム」の芸術表現にたどり着いた。

マイルスは、「コード」から「モード」へ、そして音の「カラー」を表現手段として会得したことによりポピュラー音楽の枠を超えた芸術表現を始め、このアルバムで「音楽」の枠をも乗り越えてしまった。当時、スライの音楽やマイルスがこだわった電子オルガンの音にも「カラー」を見たのではないか。Weather Reportが音の「カラー」を明確に示したことも影響しただろう。ジャズであるかどうかはあまり関係ない、20世紀音楽芸術の金字塔だ。

一度、このアルバムを聞きながら「キュビズム」の絵を集中して見ることを奨める。

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