いい味、だしてます
一言でいって傑作である。 チャンバラにギャグ漫画にホームドラマに学園物にウクレレ漫談……この作品には、「昭和の大衆娯楽」の伝統が、非常に良い形で継承されている。ついでに、原案と脚本も担当した大地丙太郎氏が過去に関った「こどものオモチャ」、「すごいよマサルさん」、「浦安鉄筋家族」、「おじゃまるくん」などのテイストも、そことはなく滲みでている。
これを、マッドハウスの安定した作画技術で制作するのだから、面白くないわけがない。
なにしろ、「むちむちの、ぷりんぷりんの、ぽんぽーん」だから、というだけの理由で平凡な女子中学生の女の子が二代目柳生十兵衛に「変身」する「ラブリー眼帯」を受け継ぐ、という基本設定からしてぶっとんでいるのだから、陸続と襲来する刺客たちがイロモノばかりでも、真面目に文句をいう気になれない。
刺客たちだけではなく、登場するキャラクターがことごとくどっかしら「ヘン」なのである。まともな人がほとんど出てこない。
お笑い的な要素ばかりではなく、ドラマ的に結構重い部分もあったりもするのだから、なかなか侮れない。特に最終回前後の自由・菜親子のやり取りは、ある意味とてもリアルで、あえていうならこの作品らしからぬシリアスさがあり、非常にいい味をだしていた。