宇宙を駆ける
~Zガンダムや逆襲のシャアをみるのは、最も好きな余暇の過ごし方の一つです。しかし、時にはそんな時間を用意できない事も、この人間社会に生きる以上、良くある事でもあります。Zガンダムは、30分ごとに話の切れ目、面白さ、見所というものがあるので、DVDでみるのに向いている部分もあります。しかしその物語全体を堪能しようと思うと、50話という長さ故、全編~~を通してみる機会は、人生において、そう何度とあるものでもありません。しかし、それはそれ。心配はありません。Zガンダムに精通した者であれば、二時間でその物語をどっぷりと概観・堪能できる、すぐれた音楽集がここにあるからです。このサウンドトラックがあれば、いつでも宇宙を駆ける事ができます。アーガマやそのクルーの勇姿を思い出せます。ジェ~~リド、ヤザン、シロッコ、ハマーン。それぞれの野望の残滓を夜空に感じられます。
陰謀や裏切り。激動の時代の中に生きた人間の生き様が、各話に光りまくるZガンダムですが、その音楽も、まさに名曲揃いです。Zの物語に酔いしれるもよし。三枝さんの美しい音楽絵巻に身を委ねるもよし。世界に人の心の光を見せようと意気込むニュータイプには、必携の一枚で~~す。~
時の涙をみる
Zガンダムで使われた全ての楽曲を集めたCDです。ファンには嬉しいことに、このCDはストーリーに沿った絶妙の曲構成になっていて、CDを聴いているとZの様々な名場面が思い出されます。アムロの苦しみ、カミーユとフォウの出会い、カミーユを宇宙へ送るフォウ、Zガンダムの登場、シロッコとサラ、永遠のフォウ、グリプス2での最後の死闘、CDを聴き終わった時には圧倒的なカタルシスが訪れます。
悲劇的結末を迎えたZガンダムですが、聴き返してみると悲哀に満ちた曲が多いことに気付きます。ディスク1の18aの『フォウの決意』、2の13cの『雪原にて』などなど、特に2の16aのピアノソロ『シロッコとサラ』と、2の20の『終結-水の星へ愛をこめて-』は、悲しい最期を遂げた人々!の曲で、胸をうがつような悲哀の深さ。時の涙をみる、というZの物語を、三枝さんは音楽で表現しきっています。
もういちど、心の中でZの物語を想い返してみたくなるCDです。本当に美しい曲が多いので、ファンでなくてもおすすめです(余談ですが、ディスク1の16a『アムロ・レイ』は、某レンズメーカーのCMで使われてました。やはり、曲そのものが美しいからだと思います)。