サントラとしては不完全
映画「オネアミスの翼」が大好きで、音楽も大好きで、最近このサントラCDを購入しました。
音楽はすばらしい。 しかし残念ながらサントラCDとしては不完全。演奏時間が40分足らず、私が聞きたかった曲も入っていない。
オネアミスの翼の公開時期って1987年。 別にCDが出来る前じゃないですね。
LPで出したなら演奏時間が40分以下というのも理解出来ますが。
私が特に聞きたかったのはシロツグが初めて飛行訓練するシーンで流れる美しいピアノ曲。
ダイナミックで美しい飛翔シーンとあいまって実に感動的だった。
しかしこの曲が入っていない。
もちろんそれぞれの曲の完成度は高いし、メインテーマやエンディングの曲はすばらしい、感動物です。 でも曲がフェードアウトしてる。 かなり悲しい。
この映画と音楽が好きな人なら買って損する事はないと思うけど、フラストレーションがたまる事もまた確か。
比較するのもなんだけど、US版DVDには本編とは別に映画の音楽を聴きながらイメージスケッチ映像数百枚を鑑賞するボーナストラックが入っています。
ここでの音楽こそサントラと呼べる物。
映画で使われている音楽を完全に網羅している。 演奏時間は70分以上。
70分くらいならCD1枚に納まる。 ここまでとは言わないが(言いたいけど)もう少しまともなサントラを出して欲しかったです。
出たら買います。
映画だけじゃなくて、このアルバムも最高
坂本龍一の映画音楽。「戦メリ」、「子猫物語」に続いて、「ラストエンペラー」と前後して「オネアミス」の音楽監督もやっている。まず、「メイン・テーマ」が素晴らしすぎる。この「オネアミス」の世界観を完全に具現しながらも教授色全開。この曲を聴くといつも、’80年代の何か特別な感覚、何か特別な存在を味あわせるかのような感覚陥る。
それぞれの曲が、他の惑星の曲であるというコンセプトのもとされたという事も聴いてみるとなるほどなと思う。「戦争」から、「離床」、「アウト・トゥ・スペース」、「フェイド」に至るまでは、映画の最後の30分を思い出し感動に打ち震える。
「オネアミス」を作った際、音楽監督を坂本龍一にすると決定したら、それだけでガイナックス側の支出予算が4000万円増加してしまったらしいが、今の坂本龍一の億単位のギャラと、このサントラの出来を考えたら、それでも破格の安さだと思う。
できれば、「イメージ・スケッチ」も併せて聴いてほしいです。「メイン・テーマ」だけは、プロトタイプ版とも言える「PROTOTYPE A」の方が遥かに感動的でエモーショナル。