adolescence
後のサニーデイと比べると、若い・幼い・拙いの三拍子が当てはまる、メジャーデビューアルバム。私はこのアルバムから入ったのだが、振り返ってみて、なぜその後も彼らをフォローする気になったのか理解しかねるくらい完成度は低い。
それでも、本人たちは否定したがるインディーズ時代のキャリアを一転させた転換点であり、その後の彼らの進み行きの原点となった作品でもある。演奏とアレンジは酷く、歌詞も青臭く甘いが、メロディの美しさを声の力はこのころから変わっていない。下手さが味わいとなっている隠れた名曲も結構あったりする(e.g.T10,T07)。人によっては、楽曲の良し悪しにとって、プロデュースの巧稚や演奏力は決定的な要素ではない、ということを再発見するかもしれない。 良くも悪くも、素朴で味わいのある作品だといえる。
ファンはもちろん買うべきだろう。それ以外の人は・・・・彼らのほかのアルバムを聴いてからでも遅くは無い。
地味ながら佳曲多し
マンチェ・フォロワー風だったインディーズ時代の1st「Super Disco」に続く(実は)セカンド・アルバム。スクリーマデリカの頃のプライマル、ローゼズ、ハッピー・マンデーズをチープにしたような音楽性からほぼ180度変わって現在のサウンドの原型がほぼ揃っている。 にしても曽我部の声が若い!曲も未成熟だし、詩もいかにも若書きといった感じ、捨て曲もあるしで決して名作とは言えない。が、地味ながら心なごむ隠れた名曲もいくつかあって見逃せない内容。英ギター・ポップぽいさわやかさが素晴らしい②⑥やサイケデリックな⑤、ファーストで一番の名曲だった「日曜日の恋人たち」のリメイク⑦、バラード⑧、リラックスしたフォーク・ロック⑨あたりが聴きどころ。聞き込むと味わいが増すアルバム。