「クリスマス・ポートレイト」で充分か。
素晴らしいアルバムですが、この2枚組を1枚に編集した「クリスマス・ポートレイト」を持っている方は、それで充分と感じます。マニアでなければ、わざわざこの2枚組を改めて購入しなくてもいいでしょう。ただ「クリスマス・ポートレイト」には「サンタが街にやってくる」のスロー・バージョンが入ってないんですね。それを持ってない人は購入しても良いかも。
Have yourself a merry little Christmas with the Carpenters
カーペンターズが発表した二つのクリスマス・アルバムをまとめた二枚組です。どちらもスペシャル・コンサートのような変化に富んだ構成で、おなじみの曲がストリングスやコーラスをぜいたくに用いたハイセンスな編曲で楽しめます。リード・ボーカルを勤めるカレンは、潤いのある、のびやかな歌声で、しかも清潔感を失わず、まさに適役と申せましょう。 ディスク1の“Christmas Portrait”は、リチャードによる賛美歌とインストルメンタルの‘Overture’で、ひとしきり盛り上がったあと、やがてカレンが登場し、‘Santa Claus is Coming to Town’や‘Jingle Bells’などを歌いまくります。ハープと女性コーラスに導かれて歌い始める‘Silent Night’は、文字通り清らかな美しさをたたえた名唄。最後はグノーの名曲‘Ave Maria’を高らかに歌い上げてアルバムを閉じています。
ディスク2の“An Old-Fashined Christmas”も、リチャードのアカペラ(多重録音によるコーラス?)に導かれる華やかな‘Overture’のあとカレンの登場となります。黒人霊歌風(?)のナンバーや‘My Favorite Things’などが歌われて、なかなか多彩です。「くるみ割り人形」からの何曲かは、リチャードが活躍するピアノ・コンチェルト風のアレンジ。また、こちらの‘Santa Claus is Coming to Town’は、ゆったりしたテンポで、コーラスの感じやサキソフォーンの音色など、まごうかたなきカーペンターズ・サウンドです。