何て人間は愚かなんだろう
ウィンターボトムの「ウェルカム・トゥ・サラエボ」。逃げ惑う市民、転がっている血まみれの死体、それをカメラで追いかける報道記者。実際のフィルムも使っているのだろう。ドキュメンタリーかと思えるほどだ。ストーリー自体が本当にあった話を基にして作られたのだというが、それにしても、この内戦のひどさ。もとは同じ1つの国でそれなりに上手くつき合っていたんだろうに、どうしてこんな事態になってしまうのだろう。
オリンピックの映像から始まるこの映画は深い悲しみと反抗と訴えかける力を持っている。
何て人間は愚かなんだろう。
あまりにも無力な戦争被害者
戦争を語る映画が数ある中でも、戦争孤児に焦点を当てた映画の一つ。実写と俳優による映像と入り混じっていて、とてもリアルに心に突き刺さりました。生と死が背中合わせの前線の孤児院から、危うい手段での国外脱出に望みをつなぐ1台のバス。その中から無作為(多分・・・)に引きずりおろされてしまった子ども数人・・・。あの中に混じっていた赤ちゃんはあれからどうなってしまったのか・・・。セルビア兵にまるで古人形のように抱きかかえられて連れ去られた赤ちゃんの悲しく泣き叫ぶ声が、いつまでも脳裏から消えません。
どんな戦争も何の意味もないと思います。ただ悲しみを生み出すだけ。何の言葉も力も持たない罪なき人々の涙と無念さが渦巻く、本当に悲しい映像の数々です。主人公が救い出す1人の少女のささやかな幸せだけを喜んで良いのか・・・私は今でもこれからもずっと考えていくと思います。
ブッシュとブレアは見たのか?
偶然、レンタル落ちで買いました。そして色々な友人に貸しています。実際の画像と、作られた映像を交えて作られたこの映画に比べると、「プライベート・ライアン」も「シンドラーのリスト」もかすみます。
何故人々は、加害者の論理でしか行動しないのでしょうか。
強い人たちは何故虐げられる人々にさらに苦しみを与えるのでしょうか。
アフガンで多くの難民がいます。コソボにもいるでしょうし、チェチェンにもいることでしょう。民族の争いに武器を与える人、民族の争いに介入する人。当事者たちの真の平和解決はどうやったらおとずれるのでしょうか。見てください。特にブッシュとブレアはこれを見て考えて欲しい。