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ゴールキーパーの不安とは何か。それは、いつ来るか知れない死の恐怖の隠喩である。 ラストシーン、観客と主人公の会話(キーパーは重要な役割だがそれをずっと見続けてはいられない)、は、つまり、死は極めて重要な出来事であるが、それを直視し続けることは極めて困難であるという意味だ。 だからこの映画は全体的に色濃くいつ来るか知れない死への恐怖、いや不安に包まれている。 ヴェンダースは大学で哲学も勉強(妙な表現だが)したらしいから、ハイデガーからの影響もあるのだろう。 (ただし゛パリ、テキサス゛以降彼は゛頽落゛の道を辿ることになり、彼の作品もどうにもならないものになってしまうのだが。) 初期のヴェンダースは良かった、私は本作はまわり道と並んで初期ヴェンダースの最高傑作だと思う。