月並みな言い方だが、やはり80年代の代名詞的存在
80年代についてひたすらレビューして来て、464レビュー目で松田聖子の音盤を初めてレビューするというのも或る意味失礼な話だろう。なぜなら80年代歌謡曲でトップは誰か?と問われれば名実共に松田聖子なのだから。裏を返せば、余りに世間に知られすぎていざレビューしようにもしづらかったりするのだ。が、やはり改めて最近このbibleを手に取り、聖子が80年代の象徴的存在だったと激しく実感できる。大抵のビッグ歌手には、誰もが知る名曲というのが1曲は存在するが、聖子の場合はそれが20曲近くあるのだから。。特にDisk1は、イントロを聞いた時点で背筋がぞくぞくするような感動を覚える。♪2・3の類似したイントロながら徐々に湧き立つ季節感。♪5の先が広がるようなイントロ。♪6の夏の高揚感を見事にデジタルで表現。以後挙げたら限が無い。この頃は、季節的特に「パラソル」「夏」「風」に代表される初夏~の空気感を歌詞のみならずサウンドでも表現した辺りが流石、勿論聖子の歌唱力表現力もそれに華を添える。中期以降のビッグネームが集う楽曲の完成度も聴き所だろう。敢えて、敢えて、名曲を一つ挙げるなら私は♪18を挙げたい。聖子では珍しく短調系楽曲だが、その刹那さを実に聖子が表現している80年代を代表するバラードだろう。
聖子がここまでスターダムに上り詰めた一つの要素に歌唱力が挙げられると思うが、私感では単に巧い下手という角度での歌唱力以外にも、「魅せる歌唱」というのを先天的に獲得していた気がする。既述の表現力もそうだが、「アイドル然」とした、それでいて極めて嫌味の無い万人に愛されるボーカルがそれではないだろうか?既に「裸足の季節」からその片鱗を実感できる。以降スターダムに上り詰めたのは至極当然だっただろう。
本盤をカーステでかければ、誰もが懐かしさを以って話題に花が咲く。こういう歌手は、おそらく松田聖子だけだろう。
80年代の象徴
1980年代の歌謡シーンで、圧倒的な固有名詞として機能していた松田聖子のベスト盤。特に1枚目は繰り出される曲すべてが時代の象徴という感じで、リアルタイム派にはたまらないはず。きっと口ずさんだりする方も多いのでは?同時に、そうやってついみんなが歌ってしまうということからも、楽曲の良さやヴォーカルの表現力が時代を超えて通用していることを感じました。最近、若いグループが80年代の日本のアーティストをカヴァーすることが増えている中、何故か松田聖子はカヴァーされていないように思うので、誰か採り上げてくれるといいなぁなんて思いますが、どうでしょうか?