ストーリーを聞いて観るとがっかり
監督は「アイ・アム サム」や「デッドマンウォーキング」で役者としての評価も高いショーン・ペン。主演はすっかりおじさんになってしまったジャック・ニコルソン。 ストーリーは娘を交通事故で失った父親が、娘を轢いた相手に家庭も自分の人生も投げ出して復讐しようとし、轢いてしまった男は罪の意識に悩まされ、お互い何かの喪失感を抱え最後に対決に至る、というのもの。
しかし実際の内容は同じ監督作品「プレッジ」と同じく、後半にかけてストーリーから外れて、娘を殺された怒りというより元から潜んでいた狂気にとりつかれて復讐をしている感が強くなっていった。これだと(私はDVDのパッケージ裏面を読んでツタヤでかりたが)ストーリーの簡単な説明を読んだ人は実際の内容とのひらきにがっかりするだろう。喪失感というよりも家庭がうまくいかない仕事がうまくいかない、そして鬱屈を抱え込んでそこからどうしていけばいいのか、娘=純粋さはどこへ行ってしまったのかということをテーマにしているように私には思えた。どことなく「ブレードランナー」に似ているかもしれない。作品自体のできは決して悪くはなく映像はきれいでエンディングで使われている曲も素晴らしい。
「プレッジ」も同じだったがサスペンスやヒューマンドキュメントだと思って見ると最後のほうで、何だこれは?という感じになるが、見方を少し変えるとこの映画の良さがわかるだろう。