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昭和20年代の作品だけあって、役者も戦争経験者ばかりなので、演技が真剣です。 作品の教導として、大和の副長が参加してます。 それだけでも、最近の戦争映画とのリアリティの違いが判ると思います。 さらに、モノクロがリアリティを増します。 もし、今のCGがこの時代にあったらもっと素晴らしい映画になったと思います。今、話題の男たちの大和よりも私は好きです。 もっと、この映画が多数の人に観て貰いたいです。
この映画には、最近の戦争大作には見られないリアリティがある。 あの時代に、死と向き合う、若き士官たちの人間ドラマであり、見所は、あの時代を生きた人があの時代を表現していることだと思う。 終戦から8年しかたっていない昭和28年の作品。出演者は全員が戦前生まれで、多くの人には軍歴もあったはずだ。 戦争や軍隊、軍人の姿、当時の人の生き様のリアリティは、現在の役者には出せないものだと思う。 例えば「はい!」や「よし!」の言い方だけみても、声の出し方や姿勢が当時の人は今と違っていたことがわかる。これを今の俳優は真似できないだろう。 逆に言えば、最近の戦争映画の俳優の演技をみていると、猫背で姿勢が悪く、モゴモゴこもったしゃべり方で活舌がわるく、それでいてオーバーアクションで、顔を動かしながら身体を揺すりながらしゃべるのが気になってくる。俳優のせいか演出のせいか、ともかくこれが時代の違いなのだ。 この映画のように直立不動で頭を動かさないでしゃべる姿は、それだけで新鮮だ。 また、最近の映画は泣いたり叫んだり感情的で女々しくなりがち・・・今の価値観に合うように、登場人物は、戦争の無い世の中になることを願っていたり、国とためというより家族を守るために戦ったり、行かないで!死なないで!と泣いてみたりする。 本当にそうだろうか。この映画は、当時の人の生き様をリアルに見せているように思える。そして、絶叫したり、のたうちまわったりせずに、あっけなく、静かに死んでいく姿がよけいに胸を打ち、戦争の現実とむなしさを語りかけているように思える。
これを作戦と呼ぶんだろうか?一号から十号に続く菊水作戦の開始。制海権も制空権もない沖縄への死出の旅。神大佐(本作戦の発案者)の本意は? 負けることを予見し、連合艦隊の最後を飾らせる為の水上特攻作戦。初陣となる少尉候補生、傷病兵、年配の兵は連合艦隊の配慮で下船が許された。しかし、年端もいかない少年兵は伝令要員として出撃する。国を護るべき軍が、自らの死に場所を得るために、国民に犠牲を強いることが許されるのか? この作戦の為に多くの有為な尊い命が奪われ、沖縄では多くの民間人が犠牲になった。国-国民、組織-個人。今の日本と重ね合わせることができる作品である。
国を護るべき軍が、自らの死に場所を得るために、国民に犠牲を強いることが許されるのか? この作戦の為に多くの有為な尊い命が奪われ、沖縄では多くの民間人が犠牲になった。国-国民、組織-個人。今の日本と重ね合わせることができる作品である。