トランスジェンダーの悲劇
ヒラリー・スワンク主演女優の映画。
彼女の演技が大変上手い。
アカデミー(賞)が嫌いそうなテーマでありつつ見事にと受賞し、
ゴールデングローブ賞の主演女優賞と助演女優賞をもっていったくらいだ。 これは悲しいことに93年に実際起こった事件のノンフィクション。
凄く悲しい映画だ。
とにかく切ない映画。
同じ女として、複雑な気持ちになる。
外見は全く同性なのに、精神面では男性。
ラストのシーンは身を切られるような気持ちになった。
「たまたま好きだったのが同性」なだけで変に思われるわけだから。
この映画は厳密に言うと「レスビアン」ではない。
「性同一性障害」(トランスジェンダー)だ。
sex: からだの性
gender: 社会的性,男(女)らしさ
sexual orientation:性指向,セクシャリティ
gender identity:性自認
これらの要素は、各々が連続的な値をとりながら、ある時点でのその人の性を構成する。
以上の点を総合し性の自己意識(ジェンダー)と生物学的性(セックス)の不一致を確認したら性同一性障害と診断する。
トランスジェンダーは、sex(体の性)とは違うgender(社会的性)で生活しようとする人たちの総称だ。
主なテーマはトランスジェンダーだが、これはアメリカで起こるさまざまな社会問題や世相を反映している。
性差間の問題はつきないが、
誰かを好きになるという気持ちは大切だし、
戦争やテロでわかるように、憎しみは憎しみしか生まない。
そう、たとえどんなにちっぽけな「好き」という気持ちでも、
大切にしていって、誇りに思うことが
愛情への第一歩なのだから。
真ん中はだめですか?
時々、自分の体に違和感を感じる事がある自分にとって
「男」と「女」と言う2つの性別に決定的に区別される事、身体の性によって精神の性も決定される事に疑問を感じていたが、この映画を観てその疑念がより深くなったように思う。
何故、男と女の愛が正常で男と男、女と女の愛は異常だとされるのだろうか。一生のうちに一度は見て欲しい映画だと思うけど何故か観てほしくないとも思う映画。使われている音楽も良いものなのでサントラがあれば良いのに。