声の力。
大工さんの声が好きです。
その大工さんが、ニッポンの古いうたを唄っています。
大工さんの唄によって、ニッポンのうたが再発見されている、
そんな作品です。ワークソングもあれば、流行歌もあります。
バックではストラーダの面々や、
”たま”のメンバーが楽しそうに楽器を鳴らしています。
とにかく、「ゴンドラの唄」を聴いて下さい。
~いのち短し恋せよ乙女・・・
聴いてよかった、と絶対に思います。
日本人なら、絶対に思います。
そして、「生活の柄」。
これも、世界は違いますが、とっても素敵です。
表題曲「インターナショナル」を聞いて
最近あまり聞かれなくなった労働歌、たどたどしい少年鼓笛隊、中年から老年にさしかかりつつあるおじさんの枯れた歌声という三要素の見事なコラボレーション!発表当初は、ピストルズのアナーキー・イン・ザ・UKにも劣らなかったであろう血涙奔騰の「インターナショナル」が、長谷川等伯の水墨画にも似た枯淡の味わいを醸しだしている。このような芸術性の高まりは、一にかかって大工哲弘の歌声から生み出されている。メーデーのデモの帰りに一杯飲み屋に立ち寄って、コップ酒を引っかけてはいるが、まだ焼酎までは飲んでいないほろ酔い加減。彼の歌声には、往年の古今亭志ん生の大津絵もかくあらんか、という「あわれ」が感じられる。 全共闘世代は、この曲を聞いて奮い立ち、決起するだろうか。あるいは、過ぎ去った青春を悔い、老いた己の姿に涙するのだろうか。いずれにもせよ必聴の一曲である。
追伸、同アルバムに収められた中の一曲「愛の子守唄」は、自動車運転中には聴かないでください。涙で前方が見えなくなります。