お兄ちゃん・・・。
第11巻では、フォウと同じく、強化人間としての哀しい運命を背負わされたロザミアが再登場する。ロザミアは強化人間として他者に利用され続けるために不幸になっていく。これからは彼女の悲惨な人生に注目して観ていただきたい。ロザミアとともに行動する中で、カミーユたちは『1st』に登場したドズル・ザビの忘れ形見であるミネバ・ザビ、アクシズを率いてザビ家再興を企てるハマーン・カーンと出会う。ニュータイプはニュータイプと引かれあうように出来ているらしい。『ジョジョの奇妙な冒険』の「スタンド使いはスタンド使いと引かれあう」という原則と同じように、磁力のような特別な力で引き合うように考えられる。出会うことがなければ時代は動かないし、物語も進まないので当然のことである。
ロザミア、フォウ、ハマーン、レコアといった女性キャラがしっかりと描かれていることは『Z』の魅力の一つである。「世界が自分を中心にして動くと思うな、シャア!」と叫ぶレコアは意外と格好良かった。周囲から見ると、シャアは「野心」や「野望」の塊としてしか映らないのだろうと思う。彼もハマーンやシロッコと大差ないのだ。自分の器量以上のものを求める男と、自身の居場所を捜し続ける女という構図は、他のいわゆるロボット漫画には見られないものだろう。なかなかオススメの1枚である。
ロザミア一色
さてこの巻の見所です。
グリプスのレーザー攻撃、G3毒ガス攻撃作戦と、ほとんど暴虐の限りを尽くし始めるティターンズが描かれているのですが、このディスクは再登場してきたロザミア・バダムの異様な姿一色に染まっています。
強化が進んだのか、どうみても先の地上編とは別人としか思えない、言動と行動。強化人間の悲惨さを見せ付けられるエピソードです。 オマケとしてカミーユ、ファに「女好き!!」といやみを言われます。しかし、そんなことは皆知っていますよね。