そういうことだ。すまない、ジャミトフ…。
12巻では、シロッコの愛機THE・Oが初登場する。重MSでありながら、驚異的な機動力を持ち、ハマーンが操るファンネルを撃墜するのはさすがである。また、自分の手でジャミトフを殺しておきながら、それを全てハマーンの責任に仕立て上げた政治手腕も天才的であった。勿論、これは私がシロッコファンだからこその感想であるが・・・。アクシズを率いるハマーン、ティターンズのトップに立ったシロッコ、彼らの騙し合いや戦闘シーンはとても見応えがあった。物語も終盤にさしかかっており、その内容は☆は5つでも足りないくらいである。シロッコを撃つ為に戦場に出たカツ、カミーユとカツの事を気にかけながらもシロッコから離れないサラ。この2人は、互いにニュータイプでありながら、死を避けることができなかった。ニュータイプといえども完璧ではない。その能力ゆえに命を落とすことだってある。少年少女が殺しあう光景は見ているだけで心が重たくなる。悲惨すぎる話である。だが、最終巻である13巻は、これを凌駕するほど不幸な内容なので気を引き締めてみてほしい。
アポリーの死により激昂するカミーユに対して、ジェリドは「これは戦争だろうが!」と吼える。たしかに、その通りだ。反論のしようも無い。カミーユもシャアもアムロも人を殺し、誰かを不幸にしながら生きている。戦争によって生み出されるものは一体何か?『Zガンダム』を見ていると、そういったことを考えられずにはいられなくなる。今更ながら、名作であると感じる。