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もののけ姫 [DVD]の解説時は室町時代。タタリ神の呪いを断つために旅立った勇敢な少年アシタカは、たどり着いたシシの森で、森の神々とエボシ御前が率いる製鉄集団が、バトルを繰り広げているのを知る。同じ時期、彼は、人間でありながら森の神々に味方する少女サンに出会う…。 もののけ姫 [DVD]の商品レビュー この作品からジブリはおかしくなった
私はグロテスクな描写を否定するつもりはありません。 初めて見た映画。そして一番好きな映画。
当時小学生だったけど、映画館に入った瞬間、壮大な音楽と今まで見たことがないほど美しい絵にただ感動していました。 残酷?
ここのレビューでよく『残酷、子供には見せられない』と言うようなものをよく見ますがホントにそうでしょうか? そうではないと思います、むしろ、今時の親がこういうものを見せず、子供の害となるものを徹底排除してきた結果がいまのザマなんではないのですか? この映画は怖いです、いや、怖くて良いんです、死ぬことの恐ろしさを子供の時から植え付けられれば人は自殺なんかしません、殺すことの恐ろしさを知っていれば殺人なんかしません 10年目にして好きになりました
当時は「ナウシカ」の焼き直しという印象が強くて1度見ただけで、あまり感慨も持たずにいたのですが再見してみました。この作品の舞台は私も好きです。はっきりとは語られませんが、本作のアシタカ(確か戦国末期の東北のアイヌ部族(俘囚)の王として実在)は蝦夷の末裔であり、かつて渡来系の大和民族に敗れた先住民族です。彼らが東へ東へと追われ今のアイヌとなったかははっきりとは分りませんが、正史ではこの辺りの事は記されません。伝説として物語として散見される彼らは国津神としてや土蜘蛛といった化物の様に表現される事が多いです。朝廷に組み入れられた氏族もいるでしょう。安部(アイヌ語で火と言う意味です)一族などはそうですね。こうした私たち日本人に受け継がれる忘れられた先祖の血の一つを主役の立場にしてくれた事がうれしいです。室町期が舞台になっているのはただ「銃」を登場させたかったからでしょうね。木を切り火を絶やさない「たたら場」から生み出される製鉄道具が刀類だけで無く、現代文明の「力」の一つにも繋がる「銃」として描く所が要になっています。ダイダラボッチは柳田國男などは村八分者や生贄として考察したり、谷川健一は製鉄に結び付けましたが、実際はどうあれこの作品で描かれた生と死を司る「シシ神」の姿としての描き方は好きです。主人公のアシタカもサンも一度も笑わないですね。自然との共生を問う様で結局の所、時を切り取った部分的時間の中では共存には悲観的な作りだと思います。人間は生態系の中ではやはり異質な存在であり、アニミズムもエコも恐怖から来る偽善とまでは言わないが、自分達の都合という前提がありますから、人に文明がある限り獣とは対等に共生出来ないし、人間賛歌と自然共生は並び立つ事は出来ない。そして自然と共に生きる獣の憎悪は決して自然全体の怨念としては描かれていません。「もののけ姫」というか「シシ姫」と言えるサンが「森の人」と違う所は獣達の怨念を背負っている所であり、たたり神と結局同じ観点ですね。しかしサンは憎悪の瘴気に飲み込まれた時に「たたり神なんかになりたくない!」と魂の叫びをもらします。彼女は人間であるから。アシタカとモロの会話には心が揺さぶられました。この人間性の表出の表現に感動します。憎しみからは何も生み出さない。男であるアシタカはおそらく監督の思いの象徴でしょうが、性的な男と女の関係でサンとの関係は描きません。昔は照れくさいからかなぁとも思いましたがそれだけじゃ無いですね。サンとエボシの闘いを調停者の様に制するアシタカ、子供の様に抗うサン、一方でサンが口移しでアシタカに食物を食べさせる場面があります。アシタカの流す涙に何を感じるでしょうか。性の対象で無く母親の様な母性と洗練という言葉など知らぬ無垢な魂との邂逅を描いている。口を血まみれにして傷を癒そうとする姿、怒りから振り下ろした刃をその身で受け止めたアシタカを見て震える姿。「そなたは美しい」(作中より)。ただ女性として美しいという意味のみでは無く、憎しみの権化では決して無い相手を思いやる優しさ、その無垢さから生じる人間性が美しいのです。エボシにもそれはあります。人で無いモロにもサンを育てた慈しみがあります。相手を想う気持ち、それはカヤからアシタカ、サンへと伝達されても表現されます。人間を優先すればサンとアシタカは人間界で暮らしたでしょう。否定すれば二人は森で暮らしたでしょう。しかし監督は手と手を取り合って共に生きる場所を与えませんでした。それでも、それぞれが「生きる」という事を強く主張します。私達それぞれに質問を投げかけ、選択の手を委ねたのだと思います。愛と憎しみは多義的であり、「命」には光も闇もあり、なる様になるという投げやりな気持ちだけでは無い、この惑星で生きる無数の命の概念、生命自体への希望が垣間見れます。私、そこそこ宮崎アニメのファンですし「ナウシカ」が好きですので対比させて、もっと色々と語りたい所ですがここでは関係無いのでこの辺で。 すごすぎる・・・・・
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