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もののけ姫 [DVD]

もののけ姫 [DVD]

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もののけ姫 [DVD]の解説

   時は室町時代。タタリ神の呪いを断つために旅立った勇敢な少年アシタカは、たどり着いたシシの森で、森の神々とエボシ御前が率いる製鉄集団が、バトルを繰り広げているのを知る。同じ時期、彼は、人間でありながら森の神々に味方する少女サンに出会う…。
   生きるためには闘っていかなくてはいけないという、アシタカ、サンらの壮絶な生きざまを、ファンタジックなキャラクターを駆使して描いた、アニメ界の巨匠・宮崎駿監督作。構想16年、製作期間3年という力作だけあって、練りに練られたストーリーの中に、監督の哲学がしっかりと息づいている。海外でも公開され、絶賛された宮崎アニメの最高峰だ。(斎藤 香)

もののけ姫 [DVD]の商品レビュー

1.0 この作品からジブリはおかしくなった
私はグロテスクな描写を否定するつもりはありません。
リアリティや説得力を増すために必要でしょう。
「ジブリのアニメは子供にも分かり易くて明るいアニメであるべきだ」とも思いません。
ですが、この映画はそこまで賞賛されるほどの作品ではないと思います。

この作品の一番の欠点は感情移入できるキャラクターが存在しないこと。
正義感が強すぎて人間味を感じない、呪われたことを大して苦悩しないアシタカ。
普通の人間なら一生解くことができないかも知れない呪いをかけられ、住んでいる村を出て行かなければならないなら気がふれます。そんな描写が大してなくさっさと旅に出てしまう。
生贄として捧げられたことに対する怒りや悲しみ等の葛藤が丁寧に描写されていないサン。
その強い信念の根底に流れるものは何なのかよく分からないエボシ。

とってつけた様なカッコつけたシーンの連続ですが、キャラクターに感情移入できないゆえ感動できません。
「お前にサンが救えるか?」
というシーンでも、サンがどの程度苦しんでいるのか、モロとアシタカが人間と自然各々の主張をどう受け止めているのか細かく描かれていないので内容が浅く感じてしまいます。

過去の作品と比べるのはナンセンスかも知れませんが、トトロのキャラクターを思い出してください。
妹思いのサツキ、母親に元気になって欲しくてトウモロコシを一生懸命運ぶメイ。
その二人を優しく包み込む父親。
迷子になったメイを親身になって心配する地域住民の人々。これらのキャラクターの心理にはとても共感できます。感情移入できます。

これらのキャラクターともののけ姫のキャラクターとではどちらが人間味があるでしょうか?
「人間と自然」をテーマにするなら人間味のあるキャラクターは必要ではないでしょうか?
この映画に人間味のあるキャラクターは存在しません。

それと石田ゆり子さんの声優は失敗だと思います
「たたり神になんかなりたくない。おっことぬしさま〜」・・・棒読みです。心に響かない。
プロの声優の方の凄さがよく分かります。

レビュータイトル通り、この作品からジブリはおかしくなったと思います。
この作品以降、ジブリは千と千尋、ハウル、ゲド、ポニョと駄作を排出していきます。
既に指摘されている方がいらっしゃいますが、この作品がジブリの変換期だったのでしょう。
マーケティング技術は上がっていきますが、作品の質は低下していきます。
5.0 初めて見た映画。そして一番好きな映画。
当時小学生だったけど、映画館に入った瞬間、壮大な音楽と今まで見たことがないほど美しい絵にただ感動していました。
グロテスクなシーンに衝撃を受けながらも、最後まで映画にのめり込んでいました。

見る人に「生きろ。」と言ってくれる、そんな作品です。

この作品の感じ方は人によって大きく異なると思うので、それぞれ尊重すべきだと思います。

10年以上経った今でも、見る度にいろいろと考えさせられます。

とにかく、僕はこの「もののけ姫」が大好きです。

ぜひ、今の子供たちには見て、何か感じとってほしいです。
5.0 残酷?
ここのレビューでよく『残酷、子供には見せられない』と言うようなものをよく見ますがホントにそうでしょうか? そうではないと思います、むしろ、今時の親がこういうものを見せず、子供の害となるものを徹底排除してきた結果がいまのザマなんではないのですか? この映画は怖いです、いや、怖くて良いんです、死ぬことの恐ろしさを子供の時から植え付けられれば人は自殺なんかしません、殺すことの恐ろしさを知っていれば殺人なんかしません

これがこの映画のもう一つの狙いなんじゃないのかな、と思います
5.0 10年目にして好きになりました
当時は「ナウシカ」の焼き直しという印象が強くて1度見ただけで、あまり感慨も持たずにいたのですが再見してみました。この作品の舞台は私も好きです。はっきりとは語られませんが、本作のアシタカ(確か戦国末期の東北のアイヌ部族(俘囚)の王として実在)は蝦夷の末裔であり、かつて渡来系の大和民族に敗れた先住民族です。彼らが東へ東へと追われ今のアイヌとなったかははっきりとは分りませんが、正史ではこの辺りの事は記されません。伝説として物語として散見される彼らは国津神としてや土蜘蛛といった化物の様に表現される事が多いです。朝廷に組み入れられた氏族もいるでしょう。安部(アイヌ語で火と言う意味です)一族などはそうですね。こうした私たち日本人に受け継がれる忘れられた先祖の血の一つを主役の立場にしてくれた事がうれしいです。室町期が舞台になっているのはただ「銃」を登場させたかったからでしょうね。木を切り火を絶やさない「たたら場」から生み出される製鉄道具が刀類だけで無く、現代文明の「力」の一つにも繋がる「銃」として描く所が要になっています。ダイダラボッチは柳田國男などは村八分者や生贄として考察したり、谷川健一は製鉄に結び付けましたが、実際はどうあれこの作品で描かれた生と死を司る「シシ神」の姿としての描き方は好きです。主人公のアシタカもサンも一度も笑わないですね。自然との共生を問う様で結局の所、時を切り取った部分的時間の中では共存には悲観的な作りだと思います。人間は生態系の中ではやはり異質な存在であり、アニミズムもエコも恐怖から来る偽善とまでは言わないが、自分達の都合という前提がありますから、人に文明がある限り獣とは対等に共生出来ないし、人間賛歌と自然共生は並び立つ事は出来ない。そして自然と共に生きる獣の憎悪は決して自然全体の怨念としては描かれていません。「もののけ姫」というか「シシ姫」と言えるサンが「森の人」と違う所は獣達の怨念を背負っている所であり、たたり神と結局同じ観点ですね。しかしサンは憎悪の瘴気に飲み込まれた時に「たたり神なんかになりたくない!」と魂の叫びをもらします。彼女は人間であるから。アシタカとモロの会話には心が揺さぶられました。この人間性の表出の表現に感動します。憎しみからは何も生み出さない。男であるアシタカはおそらく監督の思いの象徴でしょうが、性的な男と女の関係でサンとの関係は描きません。昔は照れくさいからかなぁとも思いましたがそれだけじゃ無いですね。サンとエボシの闘いを調停者の様に制するアシタカ、子供の様に抗うサン、一方でサンが口移しでアシタカに食物を食べさせる場面があります。アシタカの流す涙に何を感じるでしょうか。性の対象で無く母親の様な母性と洗練という言葉など知らぬ無垢な魂との邂逅を描いている。口を血まみれにして傷を癒そうとする姿、怒りから振り下ろした刃をその身で受け止めたアシタカを見て震える姿。「そなたは美しい」(作中より)。ただ女性として美しいという意味のみでは無く、憎しみの権化では決して無い相手を思いやる優しさ、その無垢さから生じる人間性が美しいのです。エボシにもそれはあります。人で無いモロにもサンを育てた慈しみがあります。相手を想う気持ち、それはカヤからアシタカ、サンへと伝達されても表現されます。人間を優先すればサンとアシタカは人間界で暮らしたでしょう。否定すれば二人は森で暮らしたでしょう。しかし監督は手と手を取り合って共に生きる場所を与えませんでした。それでも、それぞれが「生きる」という事を強く主張します。私達それぞれに質問を投げかけ、選択の手を委ねたのだと思います。愛と憎しみは多義的であり、「命」には光も闇もあり、なる様になるという投げやりな気持ちだけでは無い、この惑星で生きる無数の命の概念、生命自体への希望が垣間見れます。私、そこそこ宮崎アニメのファンですし「ナウシカ」が好きですので対比させて、もっと色々と語りたい所ですがここでは関係無いのでこの辺で。
5.0 すごすぎる・・・・・
この作品について残虐だとかグロいと言う人がいます
それは正解です
二度と見たくないと思うかもしれません

VHS(DVDは不明)の魔女の宅急便の最後に
糸井さんと宮崎さんの対話が残されています
そこで彼は自分の作品を一日中見ている子供たちに
こういっています

「そんな時間があれば外で遊んでくればいいのにって思っちゃうんですよ」

実はもう二度と見たくないような作品を作りたかったんじゃないんでしょうか
ちなみにこの対話は95年だと思いますからちょうど合宿前のことです
腐海は想像し難いですがシシガミの森は想像し易い
だってカミであるものの犬や猪がいるんですし
シシガミだって現実にいる動物のキマイラですからね
私たちの森にもそういうカミがいるんじゃないかって
子供に教えているような気がします
実は最も子供向けの作品なのです
わが子にも見せてやりたいです

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