佳作SF映画
先日、十数年ぶりに観直しました。
S.キング原作がどうこうというよりも、映画として非常に良くまとまった
佳作だと改めて感心しました。ウォーケンが最も輝いている映画だと思う。
キング原作のSF物で、良くここまで簡潔に、かつきれいにまとめあげたもの
だと思います。(笑)
しかしこのあとのウォーケン氏、「あらら」というような作品に数多く出演して、なんだか中途半端に役者生命を保っているように見えるあたり、本人の
キャラクターポジションとも相まってまるでルトガー・ハウアーの様と思って
しまうのは私だけでしょうか。(好きなんですけどね)
飛び抜けた傑作!!
原作S・キング、クリストファー・ウォーケン主演、D・クローネンバーグ監督作品で、タイトルが「デット・ゾーン」と、これだけコワモテを並べれば、どんなに凄い炸裂映画かと思いきや、これが、情緒に満ちた"けれんみ"たっぷりのアンビリーバブル・サスペンスの傑作。おそらく、キング原作映画化作品の最高峰と言い切っても良い。
映画好きでも、クローネンバーグが肌に合わず未見の人は、人生最大の過ちを犯しています。必ず観て下さい。
クローネンバーグ監督の商業的成功第1弾
S.キングの原作にも涙しましたが、クローネンバーグ監督の渋く抑えた演出とクリストファー・ウォーケンの悲しげな表情がマッチして、切なく辛いエンディングを盛り上げていきます。脳の障害と引き換えに常人にないESPを手に入れてしまう主人公の悲哀は、迫害されるエスパーものと同工ですが、それでも使命に燃えて一直線に生きようとする主人公の姿勢がまさしくキング的。ややもすれば無為な時を過ごしてしまうわれわれ凡人の胸を鋭く抉る設定です。そういう意味では、結末は主人公とその周辺の人々にとっては悲劇的なんですが、決して無駄死にでなかったと納得させるものに仕上がっています。
それにしても、ウォーケンの悲しげな表情は『ディア・ハンター』と同様、あるいはそれ以上に胸に迫ってきます。『スリーピー・ホロウ』の恐ろしげな表情とは正反対です。さすがにアカデミー俳優、役者やのぅ。