天才!やられた!
特別桑田のファンというわけではなかったが、今回の「東京」にはまいりました。こういう曲作れるのは、やっぱり天才なのでしょう。凡人にはそう思えてならず、つい買ってしまいました。ま、好みだけどね。私の担当の美容師は、「何度聞いても演歌」と言ってたけど。この渋さ、わかんないかな~?カップリングの曲たちも持っていて損はないので、お買い得です。1曲目でひたって、2曲目以降は「カラオケ練習用」って感じですか?
ひとつの作品として、聴きごたえあり。
アルバム『孤独の太陽』などを聴いていた者からすれば、マキシの1曲目がコレ、というのは衝撃でもなんでもな……、いや、ちょっとウソ。インパクトの強いPV(アキラ中尾が脂っこく怪演!)の存在を抜きに考えても、これはやはり強烈な一打というか、体内に無理やり埋め込まれ、しかし徐々に効いてきてクセになってしまう「異物」のような何か、である(どういう例えだ!)。強力なタイアップ曲が2曲あるにもかかわらず、あえてノン・タイアップのこれを1曲目に持ってきた彼の直感というか、まだ錆び付いていないバランス感覚には脱帽させられる。続く2曲目は「東京」同様オリジナル・アルバムに、甘酸っぱい3曲目は2枚組のベスト盤に、それぞれ収録されたが、どちらもあの「波乗りジョニー」等の延長線上にあるさわやかナンバー…、という表現だけでは伝えきれないところが、どうにもこうにもニクいわけである。2曲目など、桑田ソロならではの「いなたさ」を持ち、それゆえ耳に残る。2曲目と3曲目のあいだに収められたインタールード(ミニFMか何かのジングル風)も、初期のサザンのアルバムに似たようなトラック(多くはおふざけ系だったが…)がよく入っていたのを思い出させ、実にいい感じで、曲間のスムーズな《つなぎ》の役割を果たしている。単なるアルバム先行マキシの枠を超え、ひとつの作品として聴きごたえのあるものに仕上がっていることが、うれしく思える1枚だ。