飽きない作品
これは何回観ても飽きない作品です。おそらく最近の古典ブームの原点になった作品ではないでしょうか。世界史で有名なマルクス・アウレリウス帝の治世末期のローマで、将軍として勇名を馳せるマキシマス。だが、皇帝の息子コンモドゥスの陰謀により、地位を追われ、妻と息子も殺されてしまう。全てを失った男はただ復讐のために剣闘士として立ち上がる。
5年も前の作品ですが、アカデミー賞7部門受賞なだけあり、映像もストーリーも非常に良くできており、トロイやアレキサンダーよりもレベルの高い映画だと思います。
その是非はともかく、勧善懲悪に徹したストーリーはある意味見世物としての映画の極みでしょう。高い能力と強い意志をもち、妻子を愛し、そしてどんな姿になろうとも多くの兵や民衆の心を掴むマキシマスの姿はまさに英雄そのものであろうし、その対極として、極度のシスコンかつナイーブな一方で、傲慢さと自己中心的な性格を持つコンモドゥスは本当にどうしようもない悪役として描かれています。
中途半端に正義が入り乱れがちな最近の作品に比べると、ここまで善悪がはっきりしていた方が観ている方は気持ちいいです。
ラッセル・クロウの役者魂
剣闘士の話ということだったので、やたらと殺しまくるのではとなかなか見れずにいました。
戦いは多いものの、見終わってみて「うわー、きつかったー」という風にはなりませんでした。主人公マキシマスには強さもあるけれど、周りに慕われる人間としての大きさもあり、
復讐心もあるものの、昔の仲間に戦地での様子を尋ねるなど、ローマに対する愛も忘れていません。
ラッセル・クロウはさすがという感じでした。
ホアキン・フェニックスもなかなか憎たらしい役でよかったです。