見比べる価値あり
なつかしのTVシリーズ『スパイ大作戦』の映画化。なんですが、パート1とパート2は監督&トムが描きたかった世界観がぜんぜん違うので、“ホントにシリーズかよ”って言うぐらい違う。TVシリーズのファンとしては、“だまし合い合戦”と“華麗なる任務遂行”に、“国際的陰謀”という、おもしろさの3大要素(個人的決めつけだけですが…)が、どう描かれているかに興味津々だったが…。
パート1は、その辺はてんこもり。プラハをスタートにしたってだけで“わかってるじゃん”と。紐につるされてのドキドキの潜入。裏切りの匂いがぷんぷんする仲間に、味方もだます頭脳ゲーム続き。お約束のマスクばりばりシーンに“キターーーーー!”と叫んでしまった。なわけで、“なわけないだろ”と思いつつ、頭空っぽで楽しめる娯楽スパイ大作として大正解のでき。このまま007シリーズみたいに続いていくのかと思いましたが……。
パート2は、原作のそういう要素を入れようとしているが、いかんせん、オーストラリアを舞台にして、全然動かないのが致命的。世界を股に掛けてこそスパイでしょ。やっぱり。『スパイ大作戦』に影響をされているが、別物と考えた方が楽しめる。映像的な派手さやトムの“魅力”は、パート1よりも上だと思うが、ケレンたっぷりの香港風アクションを、好きか嫌いかで評価が大きく分かれる作品と思う。