調性の妙
pal@popを最初に知ったのはニュースのエンディングテーマ(lover's delight)だった。この曲の特徴を一言でいうならば、「メジャーセブンスの冗長性」といえるだろう。難しいが、主音の半音下の音(メジャーセブンスの一番上の音)を常に使い続けるという特徴がある。半音同士はもっとも不協和音になる音程であるが、逆にその音だけが調性にはまらず不安定となるため、早く主音に戻ってくれたらいいのに、と無意識のうちに耳が感じ取り、主音に戻ったときに気持ちよく感じるということになる。pal@popこと高野健一がそれを知っていてわざと多用したのかどうかは知らないが、経験的にメジャーセブンスが不安定である故に聴衆の耳に強く主和音を意識させることはわかっていたと思われる。 メジャーセブンスはこの曲に限らず、ほかの曲でも多用されており、それ故どの曲を聴いても調性を強く意識させる結果につながる。高野の澄んだ声や歌詞を評価するレビューは多いが、調性という観点から聞いても非常に興味深い。
美しい「音」と「言葉」から成り立つ「音楽」
初めてPAL@POPの「空想X」を聴いた時は衝撃を受けました。
美しい打ち込みサウンドとオーケストラのハーモニー、それにのせて「まるで」唄うように流れる言葉・・・。
まったく新しい切り口の曲だった。 pal@pop=高野健一の色彩感覚豊かでやさしさに満ちた視点から綴られる歌詞と、美しい日本語の響き(イントネーション)を大切にしたメロディラインは唯一無二にして普遍的な存在だと思う。