松嶋菜々子の演技が良ければ★★★★★。
話のスピードが速過ぎ、強引でご都合主義的な展開が多く、矛盾や破綻が一杯有りそうだが、1クール11回の連ドラだった事を考えると、十分に許容範囲。不倫と崩壊家庭の2つのテーマが巧くストーリーに絡み、ポップさと爽やかさを持ち合わせていて、テンポが良いので、次々と見たくなる。脚本と演出は、派手さは無いがとても巧い。 椎名桔平は刑事やヤクザなどの強面のイメージが強かったが、演技が巧いのか、不倫するサラリーマンにちゃんと見えて驚いたが感動した。袴田吉彦は、上司と不倫する真尋を思いやる元彼を好演していて良かった。蟹江敬三・市毛良枝・野際陽子の芸達者の名演技は、言うまでもない。井ノ原快彦が良い味を出していた。
最初の頃は、とよた真帆に好感が持てなくて、山口智子位の清潔感が有れば良いのにと思っていた。ドラ声の矢田亜希子には、演技力が欲しかった。しかし、とよたは演技力で『夫に不倫される妻』にリアリティと存在感を持たせていて、最後の頃になると不思議と五嶋千香子に共感していた。矢田亜希子は、椎名桔平・蟹江敬三・袴田吉彦ほど重要ではないので許せるし、新人なのでこれからの成長を楽しめる訳だ。
主人公の藤谷真尋を演じる松嶋菜々子が、良くない。演技力が致命的で、主演するには未だ早過ぎた。蟹江敬三・市毛良枝・野際陽子・矢田亜希子との家庭シーンはまだ見られるが、椎名桔平とのラブシーンは酷過ぎる。椎名は自然に話していると感じられるのに、松嶋はセリフ棒読み状態で肩に力入れ過ぎ、違和感が有り過ぎる。松嶋と椎名の演技力に落差が激しいのが悲しい。
サザンオールスターズの主題歌『LOVE AFFAIR~秘密のデート』は、不倫する男の心情を唄ったと思われる詩は素晴らしく、『SWEET SEASON』の内容とリンクしている(崩壊家庭というテーマにはリンクしていないみたいだが)。1度聞くと覚えて口ずさめるメロディー、彼らにピッタリの夏が感じられる曲調は流石だ。横浜の航行シーンを映したタイトルバックに、見事にハマっている。
個人的に★★★★★だが、松嶋菜々子の演技が酷いので★★★★。