It's showtime, folks.!!
本作を鑑賞すると、私はいつも 囲碁の藤沢秀行氏や裏将棋の真剣師 小池重明氏を思い出してしまう。暗闇にカウントが聞こえて、「ALL THAT JAZZ」(俗語=あれやこれや)のタイトルが映し出され、George Bensonの「On Broadway」の歌声と共に100人以上のダンサーによるオーディション風景から物語が始まる。これだけで私はウキウキ!。。。。
なんの予備知識もなく鑑賞したが 私は十分楽しめた、しかしFosseに関して多少調べてから見直した方が楽しみが何倍にも膨れ上がるのだろう。
多くの映画ファンにとってあまりに楽屋的、個人的であるため 受け入れがたい?かもしれない。
台本の読み合わせの場面は大好きだ。全ての音がフェードアウトして。。。Gideonの一つ一つの動作音を拾い出していく。大勢の中の個を見事に表現しているし、映画の特質を上手く使った 素晴らしいシーンだ。
真の神の視点などあり得ない、だから映画は虚なのであってニュース映画もそうであろう。スピルバーグの「シンドラー・・・」に対してもにわかに疑問がわいてくる。
ショーの世界の住人Gideonにとっても全てが虚であり 唯一の例外は「死」だけである。拒否、怒り、取引、意気消沈、容認。最後の段階「容認」までたどり着いたGideonはそれすらも一大ミュージカルに仕立て上げてしまう。
ただ一人の本音を語る相手である死神(Jessica Lange)や その対岸であろうビバルディのシャワーシーンのテンポ感が死の映画を盛り上げていく。。。。。。
エセル・マーマンの「ショーほど素敵な商売はない」が心に染み渡る。傑作
ロイ・シャイダーがかっこいい
自伝的、というよりボブ・フォッシーそのまんま。夢とがないまぜになり、目眩にも似た感覚に襲われる。
なるべく解説を聞かないで、この夢のような感覚にどっぷりと浸かって下さい、そんなに分かりにくくは無いはずです。最後のクレジットタイトルのバックに流れる「ショウほどすてきな商売はない」が心にジーンと響きます。でもこの曲はサントラのCDに入ってないんですよ、ほかのミュージカルのナンバーだからしょうがないのかもしれないけど、やっぱり入れてほしかった。
今だから、フォッシー
「キャバレー」「シカゴ」「くたばれヤンキース」などの有名ミュージカルを送り出した振付家ボブ・フォッシーの自叙伝的ミュージカル映画。白い衣装の死の天使(ジェシカ・ラング)との会話シーンを織り込みながら、現実世界ではミュージカルを一つ作る過程が追われるので一度見たくらいでは全部を飲み込めないかもしれない。しかも、現実世界の中では覚醒剤使用者独特の感覚を映像で出していたりするのでますますわかりにくい。
そのへんを補ってくれるのが、主演のロイ・シャイダーによる解説。
映画に盛り込まれているダンスシーンは、20年以上経った今でも素晴らしい。フォッシーの、粋でエロティックでパワフルなダンスはさすがだ。若き日のアン・ラインキングの踊りもすごい。
酒と女と薬に浸!かりながら、何かに追われるように振り付けという仕事に突き進む主人公。これはぜひ、中年くらいの大人に見て欲しい作品だと思う。