ポリーニと比較するのが間違いなのか…
私はショパンの練習曲は大好きです。情熱的な第一番に始まり、第三番の「別れの曲」、第四番、
ピアニストが主演の映画があれば必ず演奏される第12番「革命」、
その他全曲全てが素晴らしいピアノ曲集といえるでしょう。
いろいろな音源を聴いてみましたが、
個人的には、マウリツィオ・ポリーニの演奏が最高ではないだろうかと思っています。
素晴らしい曲は素晴らしく演奏してもらいたい…
それだけにこの一枚はどうも納得いきません。
評判は悪くないので、個人的に趣味が合わないだけかもしれません。
でも…
なんかアシュケナージの演奏は、
ダイナミクス・シンコペーション…
あの手この手で攻めてきますが、
小手先のテクニックだけで曲の解釈がいい加減に感じるのです。
練習曲という性質上、曲の解釈より指の動きを優先させているのなら
上を行くショパンの理解者なのかもしれませんが…
皆様はどのように感じられるでしょうか!?
Chopin Etudes (Vladimir Ashkenazy) (classic)
12 etudes Op.10
12 etudes Op.25
3 nouvelles etudes
piano : Vladimir Ashkenazy
理想的なショパンエチュード
ショパンエチュードはこれまでに何人ものピアニストによって録音されてきたが、その中で僕がいちばん気に入っているのがこのアシュケナー時の録音である。この曲集において重要なのは「技巧と音楽性のバランス」だと思う。“技巧”を強く出しすぎるとただの指の訓練のための「エチュード」になってしまうし、“音楽性”を強調すると今度は「エチュード」ではなくなってしまう。そんな難曲集をアシュケナージは絶妙のバランスで見事に弾ききっている。あえて1曲だけについて書くと、Op.25-1「エオリアン・ハープ」が素晴らしい。テンポは遅めだが、ひとつひとつの音が泉から湧き出る水のようにきらきらと輝いている。そしてクライマックスでの右手小指の♭ソ(34小節4拍目)の音!この♭ソの音が心にじ~んとくる。この部分で感動出来るのはアシュケナージの演奏だけである。ここを聴く度にやっぱショパンエチュードはアシュケナージだなあ、と思ってしまう。