心に残る作品
グウィネス・パルトローの上品さが際立っています。
主演二人の姿が、風景に馴染んで素敵でした。恋愛に至るまでの臆病さや躊躇いが、丁寧に描かれています。
3年前に観た作品ですが、映画を観た直後に限らず、今も心に残る作品です。
じわりと響くラブストーリー
一つの愛の物語が,触媒となって,もう一つの愛の物語を作り出す.
惹かれあう心のやりとりをとても丁寧に,上品に紡いでいく.
じわり,じわりと,心に響いてくる上質な愛の物語.グヴィネス・パルトロウの魅力が遺憾なくはっきされてます.
アーロン・エックハートも好感が持ててとてもいいし,他の脇役も魅力的.
風景が美し~ぃ
まさにイギリス映画を感じさせる作品だった。
恋愛、ミステリー、人間のエゴ・・・いろいろの要素が盛り込まれている。なかでもヨークシャーの広大な風景が非常に美しいのが印象的だった。アメリカ映画にはない清清しさを感じることが出来た。
グウィネス・パルトロウもまさにヒロインの学者役にぴったり。原作小説がブッカー賞を取っているというのも納得できた。
ただちょっと邦題は適当でない気が・・・・直訳だと意味が取りづらいのもわかるが。
心の糧としての文学
この作品は、ラブストーリーとしても傑作の部類に入る。
だが、それ以上に「文学」の持つ力の大きさを感じずにはいられない。
過去と現在が交錯する作品は下手すると平行線のまま終わってしまう危険性をはらんでいるが、この作品は過去と現在がきちんとリンクしていて、決して過去と現在の接点が離れることはない。文学が読む者の心を惹きつけ、その人の中に生き続ける限り、時が経っても色あせないものになる。それは言いかえると、過去と現在が接点を持ち続けられることを意味する。
主人公である二人の研究者たちは、彼らなりに、詩人達の作品から垣間見える世界観や思想・生き方に感銘を受けて研究を続けている。
時には、詩人達の生き様に研究者は思いを馳せ、自身の生き方にそれを照らし合わせる。その彼らが抱えている思いが、研究の原動力となり、新たな発見をも促す。そして、彼らの生き方をも変えていく。
封建的な時代に全くもって関わりがないはずの詩人たちが実は積極的に相手の心の中に立ち入って情熱的な恋に身を焦がしていたことを知った研究者たち。
自由なはずの現代において、相手の心に深く入り込んでいく勇気すら持てない不器用な二人の研究者たちは、詩人達の情熱に触れて相手に立ち入る勇気を持ち始めるようになる。
「文学の力は強い」と、つくづく思う。
ともすると一回読んで捨てられる、単なる娯楽になりかねない文学。
それが、一度、読む者の心の琴線に触れたとき、普遍的なものになり、その人にとって心の糧となるのである。
主人公の二人も、それなりに感銘を受けて研究していたに違いないが、ある日、心の琴線に触れた発見をしたとき、初めて「情熱」という糧を得られたのではないだろうか。
単なる研究対象であった文学が、ある大発見によって、初めて文学を自分のものとして消化するようになる。
文学を自分のモノにしていく過程が見事に描かれていて味わい深い作品に仕上がっている。