ラストの必然性が難解...
よくできた,ある意味エグくも美しい映画だとは思います.
まだ高校生の姉の”青い性”のロストヴァージンなどが
”ある意味”美しく表現されていると思うし,監督の意図もわかる.
映画ラストの,妹のロストヴァージンも,,,まぁわかる.
冒頭をはじめ所々で出る妹の台詞~自分が思い描くロストヴァージンの形
がある種,叶ったのだから...私にとって”謎”なのが,ラストの母と姉の死に方だ.
・・・死の予告はある.危険な母親のドライブ(見てるだけでヒヤヒヤものだ),
妹が気分が悪くなって休憩する時に交わされる,母娘(おやこ)の会話など々々...
特に休憩時の会話の内容で,この時点で,私はもしかしたら...と思ったわけだが,
カトリーヌ・ブレイヤ監督は私の予想以上の衝撃的な結末を,姉と母親に下した.
その衝撃力は,他のレビュアーの方も仰っている通りだ.
しかし,その衝撃力はとりあえずおいておいて,
「何故,この姉と母親は死ななければいけなかったのか?」をよくよく考えると,
私には解がでない.....単に私がオバカなだけなのだろうか?
それとも,ラストの処理に困った監督の単なる演出なのか??
しかし,現在の日本で,果たしてこの映画がどの程度の価値を持つのかは私にはわかりません.
性情報の氾濫,性体験の低年齢化などなど,,,今の日本で,高校生の女の子が
ロストヴァージンするなんて別に珍しくない様だし,彼女らが,この映画の姉妹ほど,
「(ロスト)ヴァージン」というものに,重大な価値を置いている様には思えないからです.
そぅ思ってしまうのは私が男だからか... 女性のレビュアーさんの意見が聞きたいです.
(なお,当方は仏語も伊語も全く出来ないので,字幕による鑑賞に基づいています)
最後でおったまげた
処女喪失にまつわる少女の憧憬と葛藤。とにかくやりたがる若い男。お話にならない周囲の大人。三拍子そろったよくある話かなと思ったら、さにあらず。 妹役の少女が妖艶な雰囲気を醸し出し、最後の10分間娘二人を乗せて母親の運転する自動車が高速道路をひた走る様は妙な緊迫感を伴って何やら危険なムードである。夜の帳がおりて、車がレストエリアの駐車場に止まる。トラックの運ちゃんが後部座席に座る妹に色目を投げかけて通りすぎる。姉がトイレに立ってまもなく帰ってくる。妹が「ドアをロックして」と姉に言う。これら全てが驚愕のラストへの伏線になっている。ブレンダ・バッカロが主演した70年代のカナダ映画「ウイークエンド」をちょっと思い出した。
姉妹の相克が凄い
邦題は何とも男性向けエロといった感じですが、そういう期待は裏切られると思います。
カトリーヌ・ブレイヤの作品だから、そういう方はいないと思いますが・・・。
原題だともっと姉妹関係に焦点があたっています。
ロマンスXよりも主人公たちが若いので、「ああ、こういう苦々しい思いってしたよなあ」と、ある意味落ち着いて(引いて)観られますが、そこはやはりブレイヤ。観客の落ち着きと安心をじわじわと剥ぎ取っていきます。
関わる男が絶対不幸になりそうに美しい姉と肥満な妹(かわいいけど)という設定が、かなり鬼。
ラストが、ダンサー・イン・ザ・ダークまでいかないが、かなり衝撃的。
観た後、パワーのようなものは得られるが、幸せな気分にはならないので星4つにしました。