一人の女のワガママ人生
歴史上有名な「首飾り事件」を題材にした作品です。
このあたりの時代は、非常に興味のある時代なので楽しみにして観ました。
が、どうも主役級が物足りません。
一番印象に残ってるのは、端役のエイドリアン・プロディというのは何か虚しい気がします。ヒラリー・スワンクのちょっといじわるそうな顔は合ってるかもしれませんが(ファンの方ゴメンなさい)、決してあんな大事件を起した狡賢い女には見えません。
家の名誉回復のために悪事に手を染める彼女ですが、イマイチ彼女に対して同情することは出来ませんでした。
「結局、自分のためだけじゃん。それで色んな人間騙していいのかよ」と思って終わってしまいました。
配役のマズさ故なのか、ストーリー的に主題にはならないからなのか、
どうしてなのかはわかりません...。
セットや舞台はいいけれど・・・
やはり彼女を悲劇のヒロインとは見られないなー。ヒラリー・スワンクの顔つきが適役と思うけど、それはあくまで名脇役としての、だ。もともとジャンヌを悲劇のヒロインにするのに無理がある。もちろん、彼女が本物のヴァロアの末裔だったとしても、やったことは「悪」だからだ。裁判での申し開きにしても、今もっても正当な理由ではない。ロアン枢機卿、レトー、ラ・モット、そしてアントワネット。誰一人彼女を傷つけたものはいない。ヴァロア家滅亡に荷担していようはずもない。だまして大金をせしめた理由は「家を取り戻す」ため。やったことがあれでは、ご両親が浮かばれないと思うのは私だけだろうか(笑)。色っぽくてこまっしゃくれていて品のない「にせものヴァロア」の「私たちの知っている」ジャンヌ像では主人公に向かないのか。
舞台設定、衣装、宝石など、しっかりしていてみていて気持ちが良くなる。しかしなんだかよくわからないまま、やはりアントワネットに感情移入して終わった映画だった。こういういかにもみんなが知っている史実を扱うのはむづかしいのが良くわかる。
ラ・モット役のエイドリアン、そしてレトー役の俳優がかっこよかった。エイドリアンは、放埓な生活をしていたとされるラ・モット役の割には脱いだときの肢体が鍛え抜かれすぎていて、現実感に欠けた。でも魅力的だった。
宝石や歴史の舞台を垣間見るにはいい作品。みんなと見たい。そして感想を言い合ったら楽しそう。