モンローの魅力…
人と人とが出会うというのは、実は物凄い偶然で、予想もしない人と出会っているということになるのだろうが、それでも「こういう人とああいう人が懇意になる可能性は無い筈…」というものがある…“フィクション”である映画の中では、こうした「こういう人とああいう人が懇意になる可能性は無い筈…」に脚光を当て、そういう物語を綴って楽しませてくれるものが多くある。この『王子と踊り子』を観て、これは数多あるこの種の物語創りの“源流”の一つのように思えた…物語は、1911年を舞台としている。ロンドンで催行される国王の戴冠式に招かれた各国王室関係者の中に、バルカン半島の“カルパチア王国”の摂政チャールズ大公、その息子であるニコラス国王と、国王の祖母である皇太后の一行の姿があった。チャールズ大公は知人の女優が座長格の劇場へ観劇に出掛け、端役の女優エルシーが気になる。チャールズ大公は、滞在している大使館に、このエルシーを招く…こうして大公と端役女優が出会った…
王の都ロンドン…欧州の王室…と何となく「御伽噺風?」の味付けがなされ、なかなか愉快な物語になっている。重厚であり、滑稽でもある孤独な大公を演じているのは、作品の監督も務めた英国の大物俳優ローレンス・オリヴィエである。彼に招かれて大使館にやって来るという、知る筈も無い世界に迷い込む状態ながら、自然体で独特な魅力を発散する端役女優エルシーを演じているのはマリリン・モンローだ。そもそも招き寄せたチャールズ大公の他、ニコラス国王や皇太后も惹きつけてしまう、「不思議なエルシー」が面白い!!
この作品でのマリリン・モンローは、「この人は、本当にこういう感じだった?」と思わせる程に役が似合っていた…或いは、彼女は「こういうタイプ」を、映画への出演以外の部分も含めて“演じ続けていた”のだろうか…彼女の出演作品として真っ先に挙がるものではないかもしれないが、これは好い!!
良い香りのする映画かな
マリリン演じるエルシーは少し頭が弱いけれど、
ドイツ語もしゃべれるとても魅力的な女性。
マリリンのにすごくはまっている役で、
本当に素敵です。最初の方の場面のショーガール達のメイク、衣装は、カラフルで
優雅でファッショナブルで女の子が見たら胸がワクワクすると思う。
ローレンス・オリビエ演じるチャールズ大公は、
女性に疎いお堅い人人で、おまけに人の話も聞かないけれど、
その慣れてない感じが素敵です。
この映画の注目すべきシーンは、教会の美しい情景と、
チャールズ大公がエルシーに紋章のついたバッチを
合わせて三回付けるところ。
良い香りがただよってくるような、魅力あふれる作品です。