人間の描き方がダメ
戦争と恋愛と英国に砂漠を持ってきて
これだけしっとり系恋愛大河ドラマ要素を詰め込んだのに
残念ながらこういった映画に必須要素である優雅な時の流れが全くなく、やけに軽いテンポの良さに加えて
戦争の残忍さをリアルに描きすぎてしまったために
どこをターゲットにしたのかイマイチ分からなくなってしまった作品。 戦争描写に気合が入っている反面、人間の描き方がステレオタイプで物足りなく、観客が入り込みずらいのも大きな敗因。
監督の力量は悪くないんだけれど、作品と監督の相性が合わなかった典型的なタイプか
ちょっと期待しすぎたかな
原題は、"THE FOUR FEATHERS"、つまり、「四つの羽根」です。
白い羽根は、戦闘に臆病になったその人自身と、その家族に
おくられる、屈辱の印です。「アラビアのロレンス」を思わせる物語の設定で、観る前
は、かなり、期待しました。
が・・うう~ん。丁寧に、かつ、雄大に作ってあるけど、
ちょっとね、物足りなさが・・って感じ。
砂漠の過酷さをもっとやって欲しかったかな。
それと、主人公が、サハラ砂漠へ単身乗り込んで何をしたかったのか?
などの描写がちと弱いかな。
まあ、彼は自分の「臆病者」の汚名をぬぐうために異国に渡った、
と想像はできますが、
それだったら、軍隊に戻ればいいのでは・・・?
ちょっとよく理解できてません。
全体通して、きれいな映像であることは確かです。
土着民族が待ち受ける、すでに陥落した英国軍の砦に向かう、
英国師団一行と、砂漠の真ん中で、師団を四方から襲いかかる
土着民の戦いのシーンは、それはそれで、
結構迫力ありますが、
まあ、見所と言えば、そこでしょうか。
結構全体的には、「んな?あほな」的なプロットが気になって
仕方がありませんでした。
ところで、「アメリカン・ビューティ」で、隣のビデオオタクを
演じてた、ヒース・レジャーが、個性的な目をしてて、
大変、いい顔して、印象に残ります。オマー・ジャリフに
似ていなくもないのが救いです。
穏やかさを取り戻すまでの狂気の道(大切な思い出と友情の重み)
映画のはじめのうちはラグビーや舞踏会のシーンに楽しさを求めていましたが、主人公出兵拒否で話が一転しました。
まず無茶をするのです。それはある面、英国の軍隊も同じでした。そして行き着くところアフリカのやさしい気持ちに出会うのです。この気持ちは主人公の心の支えになりましたし、最後にまた愛する人の心を取り戻すことも可能になる心の土台となりました。なぜ、このアフリカのやさしい気持ちに会えたのか?この答えは「白い羽根」です。侮辱の品物でしたが主人公の心の糧になったとともにこの英国人は敵意がないことを示したのか、またはアフリカでは縁起の良いものだったのでしょう。
そのためか無茶しても命は助かります。そして英国の軍隊を助けに行くのですが、そこでは壮絶な戦いが待ってました。この戦いのシーンは「アラビアのロレンス」より上でしょう。どちらかというとロマンスと心の旅が中心のドラマなのでこの迫力には驚きました。必見です。この旅から戻ってきた主人公を迎えたのは尊敬と愛ですが、主人公には信仰と穏やかな気持ちが残りました。その自分の信じるまま穏やかな愛情が再スタートするのです。とてつもなく良い映画ですよ。特典の映像インタビューは必見です。