こまかいことですが・・・
舞台は南太平洋ではなく、南大西洋かと。内容は米駆逐艦と、独潜水艦の艦長同士の心理戦。
まるで中世の決闘を思わせるような一騎討ち。
そして、戦争の中にも失われない騎士道精神。
戦争を肯定するかのような言動はいかがなものかとは思いますが、
見終わった後、思わずすがすがしくなってしまいました。
やはり名作
戦争映画の名作ランキングを投票で決めたならかなり上位、おそらく十位か五位以内に入ってもおかしくないと思われる名作。
第二次大戦における米国駆逐艦とドイツの潜水艦との息詰まる攻防。ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンスが演じる二人の知将。その互いに一歩も譲らぬ駆け引きが見物だ。 戦争映画と言うと殺伐とした暗いイメージが付きまとうが、ここに描かれているのは本物の男たちの生きざまだ。現代のハイテク兵器とは比べ物にならないローテクの艦が彼ら自身に生き抜く知恵と戦略を要求する。この時代だからこそ成り立つドラマなのかも知れない。
素晴らしい作品です。何度観ても飽きません。
第2次世界大戦中、大西洋を極秘任務で浮上航行するUボートがありました。
南米から、新暗号をドイツ本国へ届けるのです。そのUボートを、アメリカ海軍の1隻の駆逐艦が、レーダーで捕らえます。
艦長は、これが初航海。もと貨物船の航海士で、軍隊経験はありません。
駆逐艦の乗組員たちは、「素人艦長で、あてにならない。」と噂しています。
「小さな漁船か、または潜水艦の艦橋かもしれません。」
これを聞いた艦長は、目標との距離を保ち、目標が進路を変えたら、こちらも
変えるように指示します。
一方、Uボートの方も、レーダーで駆逐艦を捕らえます。
しかし、レーダーの性能の違いで、「船か、偽反射か。」と艦長は判断します。
そこで、突然進路変更を行い、反射が動くか確かめます。
駆逐艦は、潜水艦の進路変更をとらえて、同時に進路変更します。
だから、潜水艦は、夜が明けるまで、レーダーの反射を偽反射と思いました。
見事な心理戦闘の描写です。
夜が明けたと同時に、Uボートは、艦橋から周囲360度を目視観測しました。
なんと、後方7kmに、駆逐艦が迫っています。
Uボートの艦長は、艦を急速潜航させます。
駆逐艦は、全速前進、砲撃を行いますが、Uボートは海に潜ってしまいました。
駆逐艦の艦長は考えます。
「急速潜航に10分。深度安定に5分。潜望鏡深度に浮上するのに5分。
魚雷発射準備に5分。魚雷到達に5分。合計30分はかかる。」
駆逐艦の艦長は、速度、進路そのままを命じます。右か左か舵を切らないかと
いぶかる乗組員たち。
25分後、突然駆逐艦の艦長は「取り舵いっぱい」を命じます。
その数分後、船の横に高速スクリュー音が通過しました。
みごと、Uボートの魚雷をかわしたのです。
一気に艦長を見直す船員たち。
一方、Uボートは艦尾魚雷2本を撃ち尽くし、再度潜航して、駆逐艦から逃げ
ることになりました。
駆逐艦はUボートを追いかけ、爆雷を落とします。
深い海の中で、爆雷攻撃を受ける恐怖に耐えるUボートの乗組員たち。
こうして、大西洋で、駆逐艦対Uボートの1対1の激戦が繰り広げられます。
わずか1時間30分ほどで、海上戦闘の面白さ、艦長同士の心理戦、乗組員の
団結、そして素晴らしいラストと、言う事がない傑作です。