製作者の熱意に
絶頂期の演奏に加えて、ピアソラの気迫、緊張感、ライブの高揚が伝わってくる名盤です。
また曲目も、悪魔と天使がせめぎあうようなピアソラ音楽の世界観を、存分に味わえるものになっています。高い評価を受けつつもNHKがマスターテープを破棄(!)したために幻の音源だった、という曰くつきのCD化ですが、
解説を読むと、その価値と、音源を発掘して世に送り出した人たちの熱意が強く感じられ、単なる話題性だけの
CDではないことが分かります。
また、帯封の裏に書いてある、1984年の来日公演のCD化(音源を募集中とのこと)が待たれます。
併せて、この場を借りて、現在廃盤となっている 『AA印の悲しみ』『ライブ・イン・ウィーン』
(ともに学研プラッツ)の再販を切に希望します。
1982年の来日公演最終日の演奏
ブックレットにはこのCDの成立の経緯が次のように説明されている。ピアソラ初の来日公演はNHKによってデジタル録音され、FMで放送された。しかしそのマスターテープは放送後破棄されたため、本盤では、そのマスターからダビングしたものとラジオ放送された際にエアチェックしたテープを併用し、音質を補正しながらデジタルリマスターしたものを使用している、とのこと。また、放送されなかった曲も含めて当日のコンサートの模様がほぼ全て収録されているという。
オリジナルのマスターによるものではないとのことなので、聴く前はどのような音質なのかと心配したが、聴いてみると音質は悪くない。むしろ良好といって良く、普通に聴く分には特に問題は感じない。最近のデジタルリマスター技術は本当に進歩しているようだ。
ピアソラの新旧の代表曲から幅広く選曲されバラエティーに富んだ内容、演奏は初来日ゆえの緊張感のある完成度の高い演奏で、文句のつけようはない。個人的には、ピアソラ自身がMCで「これは未来のタンゴだ」と語った後に始まる「AA印の悲しみ」(上の曲目リストでは抜けている)、また、ゲストで登場し「ラ・クンバルシータ」「ロコへのバラード」など4曲を堂々と歌い上げている藤沢嵐子との共演が強く印象に残る。
パッケージデザインの良さやブックレットの解説などを含めて、このCDをリリースすることに対する制作者の意気込みが伝わってくるような好盤である。
1982年の来日公演最終日の演奏
ブックレットにはこのCDの成立の経緯が次のように説明されている。ピアソラ初の来日公演はNHKによってデジタル録音され、FMで放送された。しかしそのマスターテープは放送後破棄されたため、本盤では、そのマスターからダビングしたものとラジオ放送された際にエアチェックしたテープを併用し、音質を補正しながらデジタルリマスターしたものを使用している、とのこと。また、放送されなかった曲も含めて当日のコンサートの模様がほぼ全て収録されているという。
オリジナルのマスターによるものではないとのことなので聴く前はどのような音質なのかと心配したが、聴いてみると音質は悪くない。むしろ良好といって良く、普通に聴く分には何の問題もないと思う。最近のデジタルリマスター技術は本当に進歩しているらしい。
ピアソラの新旧の代表曲から幅広く選曲されているベスト盤的な内容。演奏は初来日ゆえの緊張感のある完成度の高い演奏で、文句のつけようはない。個人的には、ピアソラ自身がMCで「これは未来のタンゴだ」と語った後に始まる「AA印の悲しみ」、また、ゲストで登場し「ラ・クンバルシータ」「ロコへのバラード」など4曲を堂々と歌い上げている藤沢嵐子との共演が強く印象に残る。
パッケージデザインの良さやブックレットの解説などを含めて、このCDをリリースすることに対する制作者の意気込みが伝わってくるような好盤である。