深海の幽霊
タイタニックを中心に,撮影・記録・観察研究に臨むクルーの
ドラマを脇に添えた編集のロングバージョンと,
タイタニックに的を絞った編集の3D劇場公開版の2枚組。最新の設備と機材で捉えたタイタニックの映像に固唾を飲む。
ジェームズ・キャメロンの執念が結実した作品。
当時の船内を再現した映像がオーバーラップされ,
ドキュメンタリーというよりも映画。 見応えあり!
気合いを入れて観れば立体的に見える!…かも
DISC-2の3D版は本編再生前に、TVモニターの調整案内や部屋を暗くしましょうなどというガイドが続くのだが、つまりそれぐらい微妙な調整を施さないと万全な立体感が得られないというわけだ。付属の立体用メガネで観ても、ほどほどに奥行きが感じられる場面と、そうでない部分との差が激しいように思える。もともと立体映像というのは、画面のフレーム上下のどちらかに物体が接していると飛び出して見えにくいという難点があるので、人物のバストショットなどに3Dの立体感を得られないというのもある程度は仕方無い。
DISC-1はで92分の本編全長版が観られるが、こちらの方が沈没船内部の色合いやマリンスノーが漂う海底の雰囲気が味わえて面白いというのが何とも皮肉。特典映像では、映画撮影中にNYテロの9・11事件が起き、貿易センタービル周辺に親族が住んでいるスタッフのことを案じたキャメロンが「帰りたい者は帰ってよい。映画の撮影よりも重要な事態だ」と苦渋の面持ちでスタッフに話す場面が印象的。9・11事件がこんなところにも影を落としていたのかと驚かされる。
このDVDの付属品である立体用メガネは1つだけ。ツルンとした紙で出来ているので、汗っかきの人や脂っぽい人はすぐにメガネ内側(額や鼻に接する部分)が汚れるかも。取り扱い注意。
同梱されている12ページのブックレットも「タイタニックの史実」「3D映像の歴史」などの読み物が掲載されていて楽しめる。