面白かった!
かのタイタニックの女優さんと、ケヴィン・スペイシー、ローラ・リニ-。ほぼ三人がメインながら、ちらちらしていくわき役達。
レイプ、冤罪、死刑。
死刑廃止問題。
デビットが欲したもの。
手に入らなかったもの。
選んだ事。
1シーンでも見逃さず、この映画の伝えるメッセージを感じて欲しいです。
天才教授の無実の証明
アラン・パーカーらしい人間の深層心理サスペンスの傑作。殺人疑惑をかけられ死刑宣告をうけている教授(ケビン・スペイシー)は女性記者に手記を残そうとする。女性記者は彼の素性を調べていくうちに無実であることを確信していくが決定打となる証拠を見つけられないでいた。死刑の執行日が日に日に迫っていく中で彼に対する信頼が彼女の中で生まれ、死刑の執行を何とか止めようと苦心し動き回る。しかしそれらは彼が仕掛けた一つの「証明」の歯車に過ぎなかった。
アラン・パーカーがとてもうまい点は殺人現場をビデオという形で観客に提示することで限りなく「ダーティーな雰囲気」を醸し出し「教授に対する同情」というのをかき消している点である。そうすることによって教授の持つ「二面性」つまり殺人犯としての素顔と優しい教授の素顔
を保ったまま謎解きが展開していくのである。観客は常にいつ暴かれるかもわからない「化けの皮」におびえつつ映画を見ることになってしまうのだ。
テーマは今も議論が活発な「死刑」の是非。「ミッドナイト・エクスプレス」では「冤罪」「ミシシッピ・バーニング」では「人種差別」と社会派監督として次々と秀作を送り出すアラン・パーカーの鋭く社会の暗部を切り裂く手腕が発揮されている作品だと思います。