ふざけた題名だけど掘り出し物ですよ
老いを恐れるフィリックスと外の世界を恐れるババ。
ババは無垢な分だけ、自分を取り巻く変化に器用に対応していく。フィリックスは虚勢を張って生きているけど、ババとの交流を通してありのままの自分を認めて、本当の自分へと第一歩を踏み出していく。
P・ベタニーが、フィリックスを慕う後輩の殺し屋を演じ、はまり役。
フィリックスの父親、殺し屋組織のボスと構成員など、各々が英国的なひねりの効いた存在感を持ち、最後まで飽きさせないストーリー展開。
映画を見て泣くことはあまりないのだが、この映画にはまんまと泣かされてしまった。
人によっては、まったく感情移入できないかもしれないが。
味わい深い映画で大好き!
なにも知らないまま死んでいたら、
ババは、とても不幸だったと思う。あの最期は、とても悲しかったけど、
老人が「木の下での尊厳死」を望んだように、
ババの魂も、尊厳ある死を迎えられたと思いました。
子供部屋の中で、一生を過ごすこと。
自分の殻に閉じこもって生きるのは安全だけど、
「それでいいの?」と、聞かれたような気がしました。
あのまま、ずっと、子供部屋にいれば、
ババは死なずにすんだのでしょう。
けれど、彼の魂は、1度も目覚めることなく
死んでいたのだと思います。
切り紙遊び、ニコチンパッチ、ウナギ、
マッチ箱、守護天使、新しい人生・・。
深く切ない物語で、とても良かったです。